結婚間近と期待していた医師の彼から一方的にフラレた看護師。ハマっていた占いに八つ当たりするが<漫画>
心の叫びを無視しないで
占いにハマるきっかけは、失恋や失業、近しい人の死など、ふいに訪れる不幸ではないでしょうか。 「どうして私だけ?これ以上の不幸はいや、幸せになりたい!」 純粋な願望から占いに走り、少しでも運気が好転するようアドバイスをもらいます。でも、ふいに訪れた不幸がもたらした、あなたの心はどんな具合かわかりますか。 苦しい、悲しい、つらい。そんな感情に満ちた心と向き合いたくなくて、誰かに幸せを指南してほしくなる。 でもちょっと待って。まずは心の叫びから逃げずに、心をきちんと抱きしめてあげましょう。苦しさや悲しさやつらさを認めてあげないと、あなた自身の幸せにたどりつけないのです。
占いが人生を左右するのではない
もちろん、占いは悪ではありません。幸せの手助けをしてくれるには違いないのです。「自分の本当の悩みに気づくと、悩みは霧散する」とは、本書の巻末にある占い師の弁です。 占いが人生を左右するのではなく、占いを参考にあなた自身が運命を切り開いていく。そんな強いメッセージが本書には込められているのです。 <文/森美樹> 【森美樹】 1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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