人気料理家になった長谷川あかりが 『天才てれびくん』ファンに 現在進行形で「感謝」している理由
「“天てれ”の頃から見てました」って言われるとドキッ
――お話を伺っていると、「人生何周目ですか?」っていうぐらいに物事をしっかり考えていらっしゃるなと思うんですけど(笑)、今後実現させたい夢や目標はありますか? 料理家になりたいと思ってレシピ発信を始めた頃から考えると、想像以上のスピードでいろいろとやらせてもらえるようになっていて。本当に5倍速ぐらいの感覚で、めちゃくちゃありがたいし頑張ろう! って思うんですけど、ちょっとそのスピードに自分がついていけてないところもあるんですよね。 ダイエットと一緒で、短期間でブン! って成果が上がったものって、短期間でブン! って元に戻ることも多いと思うので、あまり無理をしすぎず、とにかく料理家としての仕事を続けていくことを今は目標にしています。 続けた先に何があるのか、どんな出会いがあるのか、たどり着く先がどこなのかっていうのは自分自身ちょっと楽しみでもありますね。 ――レシピの発信方法も何か違うことを考えていたりしますか? 今回の初めてのパーソナルブック(『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1』)のように、レシピを自分の人間像とリンクさせて広げていきたいというところと、あともう一つ、全くの妄想なんですけど、ドラマとかコミックのようなストーリーと共にレシピを届けることができたらなって。 自分では絵も描けないしストーリーも書けないんですけど、レシピをただレシピとして出すだけじゃなく、もっと見せる方法の幅を広げることができたら、より届けられる方が増えるんじゃないかなと妄想しています。 ――読者の中には子役として活躍していた長谷川さんをリアルタイムで見ていた世代の方も多いと思うのですが、『天才てれびくんMAX』の長谷川あかりちゃんが今『キユーピー3分クッキング』に出ているなんて! と驚いているのではないでしょうか。 そうですね。『天才てれびくんMAX』には小6から中2まで出演していたのですが、その頃は料理とは程遠い“気合・スポーツ・声でかい”みたいなバラエティの子だったので(笑)。「“天てれ”の頃から見てました」って言われるとドキッとするというか、今はこんなにすましちゃってごめんなさいって気持ちになったりしますね(笑)。 でも、ありがたいことに当時から見てくださっていた方は一緒に成長してきたような感覚でいてくださって、よりレシピに愛着を持ってくださるんですよね。そう考えると、昔から顔を出して活動していて良かったな、と思います。 長谷川あかり(はせがわ・あかり) 1996年埼玉県生まれ。料理家、管理栄養士。10歳から子役・タレントとして活動、『天才てれびくんMAX』(NHK教育テレビ、現Eテレ)をはじめ、さまざまな番組に出演する。大学で栄養学を学んだ後、SNSで始めたレシピ投稿が大反響を呼び、人気アカウントに。現在、雑誌、Web、テレビなどで幅広くレシピ開発を行っている。近著に『長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1』(扶桑社)、『いたわりごはん2 今夜も食べたいおつかれさまレシピ帖』(KADOKAWA)、『材料2つとすこしの調味料で一生モノのシンプルレシピ』(飛鳥新社)など。
張替裕子(Giraffe)