「鉛のように体が重い」吉井怜 18歳で発症した白血病の怖さ「シャワーを浴びても震えが止まらず」
── 当初、本当の病名は知らされなかった? 吉井さん:まだ私自身が18歳というのもあって、まず医師から親に「本人に言いますか?」と相談があったようです。親は告知云々で悩んでいたと思うけれど、私は仕事のことでもう頭がいっぱいで。3か月も入院するなんてありえない、芸能界に戻れなくなっちゃうと、そればかり考えていました。親はそんな私の気持ちに寄り添ってくれたのでしょう。「いまは病気のことを考える余裕はないだろうから」ということで、告知は先延ばしになりました。入院が決まったとき、母が泣きながら「頑張ろうね」と抱きしめてくれました。でも、私は母が泣いている理由がわからなくて、ただ仕事を休むつらさで母に抱きつき、わんわん泣き続けていました。
PROFILE 吉井 怜さん よしい・れい。1982年生まれ、東京都出身。14歳で芸能界デビュー。グラビアアイドルとして人気を博し、98年TVドラマ『仮面天使ロゼッタ』に主演。2000年に急性骨髄性白血病を発症、02年に復帰。闘病記『神様何するの…』がベストセラーになり、03年フジテレビでドラマ化。現在は女優として映画やドラマ、舞台など幅広く活動中。 取材・文/小野寺悦子 写真提供/ホリエージェンシー
ちゃんと 編集部