<i☆Ris>劇場版アニメ 博史池畠監督インタビュー(1) 異色のアニメ誕生の裏側
活動12年目に突入した声優アイドルユニット「i☆Ris(アイリス)」の劇場版アニメ 「i☆Ris the Movie - Full Energy!!-」。アイドル映画は数あれど、アイドル声優ユニットの劇場版アニメというのは極めて異例だ。アニメを手掛けたのは、メンバーが声優として出演したアニメ「キラッとプリ☆チャン」などで知られる博史池畠監督だ。異色のアニメはどのように制作されたのか? 池畠監督に聞いた。 【写真特集】まさかのアニメ化 とんでも展開も 劇場版i☆Ris ビジュアル一挙公開
◇自由な発想でワチャワチャと
池畠監督は、i☆Risのアニメ化という前代未聞のプロジェクトのオファーを受け「やります!」と即答したという。
「声優アイドルユニットのアニメ化なんて、聞いたことがなかったんで、ぜひやらせてください! このビッグウエーブに乗るしかないな!と即答でした。オファーした方は『不思議な企画なのですが……」とちょっと不安そうだったんです。でも、直感的に面白そうだと感じたので、僕は特に不安はありませんでした」
アニメは、i☆Risが突如、 なりたいものに何にでもなれる世界・リスリスランドに連れていかれるが、そこは“歌”がなくなった世界で、“歌”を取り戻してほしいと助けを求めることになる。「次の10年、私たちはどうなるんだろう」というi☆Risの思いが描かれ、ライブシーンも楽しめる。
アイドル映画には、ドキュメンタリーなどさまざまなものがあるが、声優アイドルが異世界に行ってしまうというアニメならではのファンジー要素がありつつ、メンバーそれぞれの個性も丁寧に描かれている。
「デビューからこれまでを記録映画的にアニメにする。あるいは、アイドルとしてのi☆Risが芸能界のちょっとドロドロした中で頑張る。さまざまなパターンが考えられますが、スタッフと話をする中で、i☆Risの5人が何か面白いことをするという温度感だったので、福田(裕子)さんに脚本をお願いしました。福田さんだったら、自由な発想でキャラクターがワチャワチャさせてくれそうでし、こういう言い方は今の時代に合わないかもしれませんが、女性からの視点も入れてほしかったので」