<i☆Ris>劇場版アニメ 博史池畠監督インタビュー(1) 異色のアニメ誕生の裏側
◇幻の“実写案”も
福田さんは、メンバー全員が声優として出演したアニメ「プリパラ」の脚本を手掛けた経験もある。福田さんはi☆Risについて調べる中で、すっかり魅了され、大ファンになっていったという。アニメにはi☆Risの小ネタが多数ちりばめられており、池畠監督らスタッフは、マネジャーに話を聞くなどリサーチして、小ネタを仕込んでいったが、福田さんのアイデアによるところも大きかったという。
「僕らも調べていたけど、途中から福田さんがi☆Risオタクになって、一番詳しくなっていました。ネタを詰め込んでくれるので、僕はそれを確認したり、取捨選択していきました。福田さんには追いつかなかったので、ありがたかったです」
ちなみに、冒頭に実写のi☆Risが出てきて、アニメの世界に行く……という幻の“実写案”もあったという。
「実写のi☆Risがけんかして、解散寸前になったところで異世界に行き、トラブルに巻き込まれ、最後に元の世界に戻って、頑張ろう!となるような流れも考えていました。異世界に行って、i☆Risが実は使命を受けた戦士で、戦うことになる……というアイデアも初期案としてありました。でも、ファンタジーのほんわかした世界で、ギャグをちりばめるというのが、福田さんが一番力を発揮できそうですし、今の形になりました」
インタビュー(2)に続く