【ソフトバンク】周東佑京2年連続「開幕1番中堅」へ左膝回復良好「キャンプまでに強度上げる」
昨年11月の左膝手術から復活を期すソフトバンク周東佑京内野手(28)が4日、宮崎春季キャンプを全開で迎える意気込みを明かした。2月1日に万全で参加するプランを逆算してリハビリ中。近日中に走塁や打撃、守備練習なども解禁する予定だ。昨季は初めて規定打席に到達して盗塁王を獲得するなどリーグ優勝に大きく貢献。選手会長が戦闘ボディーを整え、2年連続の開幕1番中堅に突き進む。 【写真】ゴールデングラブ賞を受賞した周東佑京 ◇ ◇ ◇ キャンプインまで1カ月を切った。周東の左膝は回復良好だった。「感覚的にもそんなに痛くない」。近日中に病院を受診し「OKが出たら走る。走り始めたら打つ、投げるも一緒にできると思う。同時にやってキャンプまでに強度を上げていきたい」と気合十分だ。逆算しながら、2月1日を全開で迎えるプランを遂行中。選手会長が、急ピッチで球春到来に備えている。 日本シリーズ終了後の昨年11月9日、痛めていた左膝の手術に踏み切った。秋季キャンプは参加せずリハビリに専念。年末年始は4日間だけ体を休め、年明けは3日からトレーニングを再開した。この日も午前中にみずほペイペイドームで汗を流し「下半身は昨日(3日)やったので、今日は上半身」とすがすがしい表情で車に乗り込んだ。 25年は勝負の“2年目”になる。選手会長1年目だった24年は初の規定打席到達。「開幕1番」など主にリードオフマンとして打率2割6分9厘、2本塁打、26打点、41盗塁をマークした。2年連続3度目の盗塁王、外野手部門でベストナインとゴールデングラブ賞まで獲得。4年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献したが、レギュラーが確約された立場ではない。連続して結果を残すことが一流の証しと認識し、特に今年の位置づけは「重要ですね」と自覚。「若い選手と争っていかないといけない。まずはそこの競争に勝つことが第一優先なのかなと思います。結果が全て。まずは競争に勝つこと」と新年の誓いを立てた。 2年連続の「開幕1番中堅」をつかみ取る。まずは宮崎春季キャンプの初日を万全の状態で迎える。「いい1年にしたい」。タカのスピードスターの完全復活は近い。【只松憲】 ◆24年の周東 自己最多の123試合に出場したが、開幕前のオープン戦から左膝に違和感を覚えていた。リーグ優勝が決まった直後の9月28日の日本ハム戦(エスコンフィールド)では二盗を仕掛けた際に痛みを訴えて途中交代。小久保監督は「あまりよくないかもしれない」と心配していたが、ポストシーズンは全試合に出場した。DeNAとの日本シリーズ第1戦では患部に自打球を受けてもん絶しながらもプレー続行。シリーズが終了した直後の11月9日に都内の病院で左膝蓋(しつがい)靱帯(じんたい)の超音波腱(けん)剥離術を受け、無事に終了したことが発表された。