ルーキー柴田裕一郎騎手が重賞初Vなるか 新潟記念で2年ぶり11人目の快挙目指す
今年3月デビューのルーキー・柴田裕一郎騎手が、新潟記念(3歳上・GIII・芝2000m)のアリスヴェリテ(牝4、栗東・中竹和也厩舎)で重賞初制覇を狙う。 【写真】アリスヴェリテこれまでの軌跡 柴田裕一郎騎手は05年5月20日生まれの19歳。今年3月に中竹和也厩舎からデビュー。ここまでJRA通算で166戦7勝。5月に右足首を骨折し、約1カ月半の戦線離脱があったものの、同期で4位の勝利数を挙げている。 新潟記念のパートナーはアリスヴェリテだ。1勝クラスで2着4回、3着3回と惜敗が続いていたが、今春から柴田裕一郎騎手とコンビを組むと軌道に乗った。デビューウイークの平場1勝クラス(小倉芝2000m)は逃げて5馬身差の圧勝。鞍上はこれが嬉しい初勝利だった。昇級戦の四国新聞杯は好位に控えて2着だったが、続く平場2勝クラス(京都芝2000m)は超ハイペースで逃げ切り。柴田裕一郎騎手の思い切ったレース運びが、アリスヴェリテの隠れていた持ち味を引き出したといっても過言ではないだろう。 前走のマーメイドSは柴田裕一郎騎手が負傷中のため、永島まなみ騎手と初タッグ。後続を離して直線に向くと、残り200mでは勝負あり。追い上げてきたエーデルブルーメを2馬身抑え、重賞ウイナーの仲間入りを果たした。そして今回は柴田裕一郎騎手との再タッグ。自身にとっては葵Sのジョーローリット(18着)以来、2回目の重賞チャレンジだ。前走で乗れなかった悔しさを晴らしたい一戦となる。 ルーキーイヤーの重賞制覇となれば、22年の今村聖奈騎手以来で2年ぶり11人目となる。迷いのない手綱捌きで、是非ともタイトルをつかみとってほしい。