和歌山で伝統の「お灯まつり」 たいまつ手に駆け降りる
和歌山県新宮市の神倉神社で6日、伝統の火祭り「お灯まつり」があり、白装束の男衆が燃えさかるたいまつを手に山の急な石段を駆け降り、暗闇に炎の帯を浮かび上がらせた。 男衆は、腰に荒縄を巻き、わらじ履きの勇ましい姿で山の頂付近にあるご神体の「ゴトビキ岩」前に集合。開門と同時に、火の粉を散らし雄たけびを上げながら下山した。 初めて参加した新宮市の会社員角能青空さん(29)は「炎が広がる風景が幻想的で感動した」と話した。 お灯まつりは約1400年の歴史があるとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。新型コロナウイルスの影響で2021年から神事のみ行われ、石段を駆け降りるのは4年ぶり。