上半期の航空業界で3億5千万人が利用、航空経済は引き続き好調
【東方新報】今年上半期、中国の民間航空業界では、旅客輸送量が3億5千万人に達し、前年同期比で23.5パーセント増加、2019年同期比でも9.0パーセント増加した。特に国際航空旅客市場では、2月以降5か月連続で80パーセント以上の回復率を維持している。 中国民用航空局運輸司の徐青(Xu Qing)副司長は、「今年に入ってから、民間航空の輸送生産は自然な成長に戻り、巨大な内需市場を背景に国内航空市場は安定した成長を遂げている。2024年上半期、民間航空経済は着実に進展し、好調が続いている」と述べた。 データによると、国内航空路線では3億2千万人が利用し、前年同期比で16.4パーセント増加、2019年同期比で12.4パーセント増加している。特に京津冀(北京・天津<Tianjin>・河北<Hebei>)、長江デルタ地域(上海、江蘇省<Jiangsu>、浙江省<Zhejiang>)、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア、Guangdong-Hong Kong-Macau Greater Bay Area)、成渝地区(成都市<Chengdu>と重慶市<Chongqing>)の四つの主要空港エリアでは、旅客の取扱量が2019年を上回り、全国の50.9パーセントを占めている。 民間航空の発展において、中国東方航空(China Eastern Airline)は第7機目の国産C919航空機を正式に受領し、すでに四つの定期航路で運航を開始している。また、中国国際航空(エアチャイナ、Air China)や中国南方航空(China Southern Airlines)などもC919航空機を計230機発注し、今年下半期から引き渡しが開始される予定だ。 国際航空路線では、上半期に2967万人が利用し、前年同期比で254.4パーセント増加、2019年の81.7パーセントの水準に回復している。中国国際航空は、北京-ダッカ、成都-ミラノ路線の開設や、上海-バルセロナ路線の再開を行い、現在、国際線は2019年の90パーセント以上に回復している。 さらに、南方航空は中東や欧州に五つの新しい営業所を設立し、現地での販売市場を拡大する計画を進めている。 北京大興国際空港(Beijing Daxing International Airport)では、国際および地域路線で電子搭乗券サービスを開始し、乗客の利便性を高めている。 民間航空業界は国内外ともに需要が増加しており、航空会社や空港の運営能力も向上している。下半期も安定した成長が見込まれ、年間の航空輸送生産の主要指標は2019年の水準を超えると予測されている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。