「おむすび」“ハギャレン”メンバー・タマッチ役・谷藤海咲が感じるギャルの心意気とは
NHK総合ほかにて、現在放送中の連続テレビ小説「おむすび」。食と人情の街・福岡、神戸、大阪を舞台に、日本の朝に元気と笑顔を届ける“朝ドラ”第111作だ。平成時代のギャル・米田結(橋本環奈)が人々の健康を支える栄養士となり、現代人が抱える問題を、食の知識とコミュニケーション能力で解決しながら、目には見えない大切なものを次々と結んでいく“平成青春グラフィティ”。 出演者からのコメントが続々届いている本作。今回は、「博多ギャル連合」(ハギャレン)のメンバーでタマッチこと、佐藤珠子役の谷藤海咲が、ヒロイン役の橋本とのエピソードや撮影中の出来事を通し感じている本作の魅力を語った。
子どもの頃からダンス好きで、ハギャレンではパラパラの振付を担当するタマッチ。オーディションではダンスの審査があったという。「周りのみんなが得意なダンスを披露する中、私は見よう見まねでパラパラに初挑戦。自分なりに振り付けも考えて臨んだんですけど、幼い頃からやってきたヒップホップやジャズダンスにすればよかったかな、ミスったかな…? と、どんどん落ち込み、手応えゼロでオーディションが終わりました」と回想。オーディション合格の連絡が来た時はタマッチ役ではないのかもと思ったそうだ。ちなみに、ギャル文化指導を担当するRumi(ルミリンゴ)に本物のパラパラを教えてもらい「今、改めて振り返ると、オーディションでやった私のパラパラは全然違うものでした」と笑う。 筋が通らないことを良しとしない、一本気タイプのタマッチについて、「タマッチの情熱がどこにあってハギャレンに対してどう思っているのか、監督と相談しながら役を作っていきました」と役作りについて触れる。また、タマッチの心意気を表すセリフに対しても強い思いを持って演じているそうで、「よく出てくる『筋通ってなくない?』というセリフに、彼女のすべてが表れていると思います。タマッチは総代表のルーリー(真島瑠梨/みりちゃむ)に負けないぐらい、ハギャレンに強い思いを持っているんです。だからギャルを悪く言われると、もう本当に許せなくなる。カッとなるスイッチが入るシーンは、何でカッとなったか皆さんに気付いてもらえたらうれしいなと思いながら演じています」と話す。 谷藤自身にも、「やると決めたらやり通す」「変な言い訳をしない」という気持ちがあるとそうで、「タマッチがムスビン(米田結/橋本)に抱く鬱憤(うっぷん)はすごく理解できました」と演じる役の気持ちに理解を示す。そんな中、難しかったのは「ギャルならではの切り替えの早さ」。「ムスビンにさんざん当たっていたのに、もう一緒にプリクラ撮るの!? って思うじゃないですか(笑)。でも、その1日経ったら忘れちゃうぐらいのポジティブさや引きずらないところが、ギャル持ち前の明るさにつながるんでしょうね。タマッチにとってハギャレンは最高に楽しいチームだから、その前に何があっても、みんなといれば楽しい! ということだと思います。ギャルって本当に人生楽しそうで、未来よりも今! みたいなところに憧れがあったので、タマッチを演じて自分も少しそうなれている気がしてうれしくなりました」と、ギャルを演じることで得ることが多いと打ち明けた。