【ノア】佐々木憂流迦が中邑真輔戦への思い激白 プロレス転向のきっかけ相手に「全てをささげます」
全てをささげる。元UFCファイターで〝摩天楼の天狗〟の異名を持つノアの佐々木憂流迦(35)が、米WWEスーパースター・中邑真輔(44)とのシングルマッチ(来年1月1日、東京・日本武道館)への思いを明かした。 中邑のノアマット参戦は、2023年元日に武藤敬司の化身である〝魔界の住人〟グレート・ムタと異次元マッチで対戦して以来。同試合を生観戦し、プロレスラーになることを決意した佐々木は「いつかは真輔さんと試合をしたいと思ってたんですけど、こんなにも早くその時が来たかと…。勝ちたい気持ちももちろんあるけど、それ以上に中邑真輔を、プロレスを全身で感じたい」とはやる気持ちを抑えきれなかった。 佐々木は今年1月2日の有明大会で杉浦貴を相手にプロレスデビュー。7月にはGHCナショナル王座を奪取するなどメキメキと頭角を現した。「落ち着くときは一日もなかった。総合格闘技って3~4か月に1回しか試合がないけど、プロレスは毎週試合があるから常に頭も体もフル回転。14年やってきた総合から転職してきたので、ここに骨を埋める気持ちで全力でやってきましたね」と振り返る。 中邑とは格闘技ジム「和術慧舟會」での先輩、後輩の間柄。UFC参戦時には、ムエタイのジムで練習をともにしたことがある。「(元UFC世界ミドル級王者)アンデウソン・シウバを教えていた先生のところに連れて行ったんです。その人の練習が超キツイのを知りながらあえて真輔さんに紹介したら、案の定めちゃくちゃバテてて。でもやっぱりスタミナ半端ないなって驚きました」。 また、ニューヨークで食事をした際にもらったアドバイスは今も心に残っている。「『世間に引っかかるようなことをやんな』って言われて。そこからよく考えるようになって、RIZINで生かすことができた。今でもその言葉を意識して過ごすようにしてます」と明かす。 プロレスラーに転向してからは、あえて中邑への連絡を控えているという。その理由を「俺にとってムタ対真輔がプロレスそのもの。本人に『こういう時、どうしたらいいか?』とか教わったら、その先も頼っちゃうと思ったから連絡してないです。だから今聞きたいことはいっぱいあるけど、試合までは連絡しないです」と説明した。 2年ぶりとなる中邑のノアマット参戦はファンの期待が大きい分、佐々木はプレッシャーを感じ眠れない日々が続いた。それでも「今の自分では絶対に届かない相手だから、血まみれになろうが、失神しようが、失禁しようが、どんな恥ずかしい姿も全部さらけ出して僕の全てをささげます」と宣言。憧れのスーパースターと向き合う時がやって来る。
木元理珠