“最古の現役エアコン”を探せ! 勝山市が無料で最新型に交換 締め切りは14日【福井】
福井テレビ
これからの暑い季節、熱中症にならないために欠かせないのがエアコンです。6月からは電気代も高くなり、できれば電気代を少しでも減らせるエコな家電が理想。そうした中、勝山市では、市内で最も古い現役のエアコンを発掘し、最新の省エネエアコンに無料で交換するというユニークな取り組みを行われ、市の予想を大きく上回る反響となっています。 訪ねたのは、勝山市内にある山本秀夫さんのお宅です。二階の部屋で使用されているのは昭和の雰囲気が漂う木目調のクラシックなエアコンです。 山本さんは「もう40年ほど前やね。電気関係の仕事をしていた妹の夫が、『兄貴、エアコン一ついいのが出ているけどどうや』と言って取り付けてもらった」と話します。妻の幸子さんは「木目調で和室に合うけど、こんなの見たことないなと言われる」と苦笑します。 エアコンは三菱重工製のもので、品番などから1980年代のものと分かりました。リモコンが取り外せないのもなんともレトロです。 この取り組みは勝山市が「省エネについて考える機会にしてもらえれば」と始めました。品番などを確認して最古のエアコンに選ばれると、設備工事費も含めて、無料で最新の省エネエアコンに交換してもらえるというものです。 勝山市が市内で最も古いエアコンを募集していると知って応募したのは、県外に住む長男だそうです。 山本夫妻は「恥ずかしい話で。まだこんなのを使っているのかと言われるのが好きではないが…。恥ずかしいけど、1位だったらうれしい。うれしい方が勝っている。まだ分からないけど」と結果に期待を寄せています。 勝山市内の各家庭で盛り上がっているこの取り組み。市の担当者は「きょう現在で約120件の応募があって、非常にありがたく思っている。勝山市は、二酸化炭素の温室効果ガスの排出量の削減を目的としたゼロカーボンシティーの宣言をしていて、古いエアコンは電気の消費量が多いので、そういうことを考える機会にしてもらいたい」と話し、反響の大きさに驚いています。 果たしてどこのお宅が“勝山市で最古のエアコン”に選ばれるのか?締め切りは6月14日です。
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