女性の健康総合センター 10月1日、都内に開設
健康維持や、摂食障害など女性に多い病に関する司令塔として「女性の健康総合センター」(東京)が10月1日に開設されることが分かった。女性のライフステージごとの健康問題に特化し、研究や診療の充実化を図る。女性が健康を保ちながら働き続けられるよう支える。 8月30日に厚生労働省が「近未来健康活躍社会戦略」を発表し、その柱の一つ「女性の活躍」の中で同センターの開設に触れた。 国立成育医療研究センター(五十嵐隆理事長)内に開き、センター長に小宮ひろみ福島県立医科大教授が就くことは決まっていたが、開設日とセンター名は未定だった。 同センターは女性の健康にまつわるデータを収集し、病態の解明や予防、治療に役立てる。相談窓口や情報発信のための専用サイトも開設する。厚労省は今年度予算に22億円を計上している。 「近未来健康活躍社会戦略」は医療・介護を成長産業に育成することが目的。国内だけでなく海外の需要も取り込みつつ、国内のイノベーションや国際貢献につなげる。 その具体策として医療・介護のDX(デジタルトランスフォーメーション)、医師の偏在是正、女性・高齢者・外国人の活躍促進といった項目ごとの施策を列挙した。医師の偏在是正については年内に総合的な対策をまとめる。