新しい「マイナ“免許証”」3月に交付スタートへ! 「マイナ保険証」に続く“カード一体化” どんなメリットがある? 「手数料が高くなる」「失くすと大変」注意点も存在
なくしたらどうするの? 「1本化」デメリットは大きい
手続きの面では非常に楽になるものの、デメリットもあります。 1つ目が、マイナンバーカード本体が免許証の代わりになるため、券面に表示される情報が少ないことです。 これはスマートフォンで読み取り専用のアプリをダウンロードすることで情報がわかるようになっていますが、有効期限や免許証番号が「その場ですぐ必要」なときなどは、確認が少し面倒になります。 特に有効期限の記載がない点では、うっかり失効させてしまう可能性もあるため、十分注意が必要です。
2つ目が、海外でクルマを運転する場合に、やはり従来の運転免許証が必要な点です。 国際運転免許証は、所持している免許証を翻訳したものであり、海外でクルマに乗る場合は原本の所持が必要になります。マイナ免許証にすると、免許証としての効力を持たないため、必然的に2枚持ちが必須です。 そして、もっとも大きなデメリットは、マイナンバーカードを紛失したときのリスクが極めて大きいことです。 これはマイナ免許証へ一体化し、従来の運転免許証を取得しなかった場合に発生するもので、もしマイナンバーカード本体を失くしてしまうと、免許証も使えず、さらに保険証としても使うことができなくなります。 単にクルマを運転できなくなり、医療機関などにかかれないだけでなく、顔写真付きの本人確認書類がほぼないという状態になり、例えばマイナンバーカードをクレジットカードやキャッシュカードといっしょに財布に入れて紛失した場合などでは、それらのカードの再発行手続きが非常に困難になります。 もしマイナ免許証に1本化する場合は、免許証・保険証・マイナンバーカード・印鑑証明書を取得する印鑑カードなどがすべて1つになったものという認識を深め、管理を徹底する必要があるでしょう。 ※ ※ ※ マイナンバーカードのICチップには、こうした情報だけでなく、マイナンバーカードの利用拡大に向けてたくさんの情報を取り込めるように十分な記憶容量が確保されています。 政府では今後、マイナンバーカードの活用について議論を進めていく方針であり、その用途について注視していくことが重要です。
くるまのニュース編集部