約5年ぶりに牛の放牧が再開される光徳牧場の牧草地

　東武鉄道は27日、グループ会社の東武興業が運営する「光徳牧場」（栃木県日光市）を7月1日にリニューアルオープンさせると発表した。 　東武興業は牧場の近くにある日光アストリアホテルを運営している。2021年5月に承継した光徳牧場の5万平方メートルはある敷地の中で約5年ぶりに牛の放牧を再開するほか、場内レストランの営業も再開する。牧草地の見晴らし台には日光国立公園内の倒木を活用したベンチを新設して、森の中でくつろげる環境も整える。 　東武グループでは、沿線最大の観光地である日光を「国際エコリゾート日光」として観光体験の強化や、地域との連携によるエリアの価値向上を目指している。牧場のある奥日光エリアは男体山、女峰山、太郎山の日光三山や戦場ケ原などの登山、ハイキングの拠点でもある。夏の野鳥観察やトレッキング、冬はクロスカントリースキーやスノーシューなどの愛好家から、日光アストリアホテルの露天風呂とともに愛されてきた。今後も段階的に手を加え、奥日光の観光拠点としての再興を図っていく。