都議会主要会派幹部に聞く④ 共産党・和泉尚美幹事長「住民の福祉の向上が基本」 東京都知事選
--小池都政の評価は 「都民の暮らしを支える予算ではなく、『稼ぐ東京』といった経済政策に予算を振り向ける。築地市場移転問題では、都民の『残せ』の声に応えるようなポーズは取ったが、結局豊洲に移転した。神宮外苑の再開発でも、多くの地域住民の声に加え、国際機関からも厳しい指摘の声が上がっているのに聞こうとしない。何よりも大企業がもうかる仕組みをバックアップする。個々の政策の底流に『財界ファースト』がある。高校授業料の実質無償化などの子育て支援策は、都民の世論と運動で都政が動いただけで、小池知事の成果だとは思っていない」 【写真8枚】ニュースキャスター時代の小池百合子氏 等 --選挙の争点は 「住民の福祉の向上を基本に据えた都政が求められている。『稼ぐ東京』に邁進(まいしん)して、地域経済が置き去りになっていないか。まちづくりと地域経済は一体だ。地域に住んでいる人、生業を立てている人が一緒にまちづくりを進めていく。そして地域が元気になってこそ地域経済が回る。都庁のプロジェクションマッピング事業は、小池都政を象徴している。莫大(ばくだい)な税金をかける一方で、都庁の足元では食料配布を求める人が行列を作っている」 --選挙戦は立憲民主と共闘する 「『戦争法』で首相官邸前にたくさんの人が集まって反対したときから野党共闘で政権を変えようと努力してきた。(野党統一候補を立てられなかったのは)こちら(共産)側の問題ではない。共産党が入っているからダメだということで、政権を取ったときに意見の違いを越えて協議ができるか。一致できるところを探るのが連合政権のありようだ。共産党と立民は、立憲主義を取り戻し、憲法改悪を阻止するところで一致している」
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