大谷翔平、山本由伸獲得のドジャースが“大物守護神”ヘイダー獲りへ 米メディアが「あまり意味がない」と指摘する理由とは
ドジャースが異次元の大補強を進めている。エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平と10年7億ドル(約1015億円)の超大型契約を結ぶと、レイズからトレードで獲得したタイラー・グラスノーとは5年1億3650万ドル(約195億円)の契約で合意。大争奪戦に発展していた山本由伸とも12年3億2500万ドル(約463億円)の巨額契約を締結した。 投打で立て続けに大物を獲得しているが、ドジャースの補強はまだ終わらないようだ。ドジャース専門メディア『Dodger Blue』は「ドジャースがジョシュ・ヘイダーの争奪戦に参戦」と報じた。 記事内では、米スポーツ局『MLBネットワーク』のジョン・モロシ記者がテレビ番組に出演した際に伝えた内容として「ドジャースはまだジョシュ・ヘイダーの獲得を視野に入れており、FAのトップリリーバーの1人と契約する可能性がある」と、パドレスからFAとなっている左腕のジョシュ・ヘイダーの獲得に乗り出す可能性があると伝えた。 ヘイダーは今季、61試合に登板して防御率1.28、33セーブをマーク。パドレスの不動の守護神として活躍した。現地では複数の球団が左腕の獲得に乗り出すと予想されているが、ドジャースも参戦するかもしれない。 一方で、米メディア『FanNation』は、ドジャースに対して「(ヘイダーの獲得は)あまり意味がない」と指摘している。 同メディアは「ほぼすべてのチームのブルペンがヘイダーのような左腕を必要としているが、ドジャースの最近のブルペン作りを見ると、彼の獲得は適切なアプローチとは合わない」と見解を示し、その理由を説明した。 「ドジャースは2017年にケンリー・ジャンセンと5年8000万ドルの契約を結んだが、これは例外だ。総額で次に大きかったのは、 ジョー・ケリーの3年総額2500万ドルの契約だった」と振り返り、「ヘイダーは、メッツが数年前にエドウィン・ディアスに提示した5年1億200万ドルよりも大きな契約を望んでいる」と、ヘイダーが高額の契約を望んでいることを理由の1つに挙げた。 また、「(レッドソックスに移籍した)ジャンセンが去ってからの各シーズンでチームは、(2人以上の抑えを起用する)クローザー・バイ・コミッティー方式を好んでいる。今季はエバン・フィリップスが事実上のクローザーだったが、9回に誰が投げるかは試合の展開によることが多かった」と指摘し、「ヘイダーはセーブの場面のみで起用されることを強く望んでいた」と記載。ドジャースの起用法がヘイダーには合わないだろうという見解を示した。 現地では様々な声が上がっているが、ドジャースは大物守護神の獲得に動くのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]