【解説】世界の企業に投資できる「ADR」とは?新NISAとの相性もチェック
どうする、ADR?活用方法2つをご紹介
外国企業に投資ができるADR、どのように活用するのが良いのでしょうか。 今回は2つの活用法をご紹介します。 ●活用法1:「高配当株式投資」の選択肢として 1つ目は高配当株投資として利用することです。 投資をする目的の1つとして配当金によるインカムゲインを重視している人は多いのではないでしょうか。 SMBC日興証券株式会社が新NISAについての意識調査として、日興フロッギーの利用者9684名および、Fastaskによるインターネットアンケート回答者計1545名を対象にした調査を実施しました。 その結果成長投資枠で投資したい商品として「配当金がある株式」という回答が67%で最多となりました。 株式を持っているだけでお金が貰えるというところが配当金を狙った投資の魅力かもしれませんね。 2024年3月現在、日本株が上昇していることから配当額を株価で割った配当利回りは低下しつつあります。 ADRの中には日本株よりも利回りが高い銘柄もあり、高い配当利回りを狙うこともできるのでより高い利回りを目指す場合の選択肢の1つとして使うことができます。 ●活用法2:「分散投資」のひとつとして使える 活用法の2つ目としては分散投資のひとつとして使うことです。 資産運用においては、投資先を分散させることが重要というお話は皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。 ADRを活用することでアメリカ以外の企業にも投資ができ、資産の分散効果を得ることができます。
新NISAでも保有できる? ADRとの相性は?
外国株式に投資ができるADR、新NISAで保有できるか確認していきましょう。 ●ADRはNISAの成長投資枠で保有できる ADRの商品は基本的にNISAの成長投資枠を使って保有することができます。 つまり、年間240万円、生涯で1200万円までだったら非課税で運用することが可能ということですね。 ●ADRは企業がある国の税制が反映される ADRはNISAとの相性が良い場合があります。 ADRの配当金に対する税率は投資先企業の国籍によって変わります。 そのため、配当金にかかる税金がゼロの国の企業のADRをNISAで保有すれば全てを非課税で受け取ることができます。 このように、配当金を丸々非課税で受け取ることができる国のADRはNISAとの相性が良いと考えてよいのではないでしょうか。