建築文化の祭典「ひろしま国際建築祭」が2025年に初開催。福山市・尾道市を中心に、建築で「未来」を考える58日間
日本のプリツカー賞受賞建築家9名に迫る展覧会や、丹下健三自邸復刻プロジェクト
尾道市立美術館では、プリツカー賞を受賞した日本の建築家に焦点を当てる展覧会「ナイン・ヴィジョンズ: 日本から世界へ 跳躍する9人の建築家」を開催。 丹下健三(1987年受賞)、槇文彦(1993年受賞)、安藤忠雄(1995年受賞)、妹島和世・西沢立衛(2010年受賞)、伊東豊雄(2013年受賞)、坂茂(2014年受賞)、磯崎新(2019年受賞)、山本理顕(2024年受賞)の8組9人の建築家を取り上げ、日本の建築家がなぜ、どのように世界で評価されるようになったのか、その魅力や背景、作品と思想に迫る。 また、神勝寺 禅と庭のミュージアム(無明院)では、「丹下健三自邸復刻プロジェクト」の展示を実施。 神原・ツネイシ文化財団では、丹下健三が東京・成城に設計した自邸(1953年竣工、現存せず)を瀬戸内海を見下ろす福山市の海辺に再建するプロジェクトを現在計画中で、本展ではこのプロジェクトにまつわる展示が行われる。 このほかにも、文化財指定されている古建築や通常は非公開の現代建築を特別に一般公開するオープン・アーキテクチャーや、国内外の建築家やジャーナリストによるトークイベント、地元の小中学生向けのラーニングプログラムなども予定されている。 なお、本芸術祭の会期は、「瀬戸内国際芸術祭2025」(秋会期:2025年10月3日~11月9日)、「岡山芸術交流2025」(2025年9月26日~11月24日)、「国際芸術祭『あいち2025』」(2025年9月13日~11月30日)と会期が重なるため、各芸術祭との回遊も期待しているという。
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