去年の大雨被害の支援にあたった関係者が今年大雨被害を受けたにかほ市や由利本荘市を訪問 早期復旧に向けて情報を共有
ABS秋田放送
記録的な大雨で去年は秋田市中心部で、今年は由利本荘市やにかほ市で多くの住宅が浸水被害を受けました。復旧を進めるうえでの課題の一つが生活再建の支援です。去年の大雨で支援にあたった福祉関係者と弁護士が1日、今年被害に遭ったにかほ市などを訪れ、早期復旧に向けて情報を共有しました。 今年7月の大雨で海に近い地域を中心に20棟余りが浸水被害に遭った、にかほ市。 災害支援プロジェクトあれこれ千葉菜津樹さん 「なんか誰かんちだけ単独に入るっていうか、エリアにそのままボランティアさんも社協さんも役場さんも私たち外部も入って、なんかその、別に頼まれてないお家とかも、もしもしって行ってどう?みたいな」 災害支援活動を行うNPOで活動している千葉菜津樹さんが訪れました。 千葉さんは、大雨をきっかけに去年秋田市に設けられた生活再建を支援するチーム=地域支え合いセンターのメンバーにもなっていて、秋田弁護士会とも連携して被害に遭った人たちの支援にあたっています。 1日は初めて弁護士会が市の担当者や福祉団体と話し合い、現状を共有したうえで早期復旧に向けて支援できることなどを検討しました。 秋田弁護士会 藤原美佐子弁護士 「水害の被害あって、でも3か月も経っちゃうとこの状態がもうなんなら当たり前になってきちゃって、まず住めてるからいいかみたいになってきちゃって、本来使える制度使えなかったりっていうことだったりとか」 秋田弁護士会 髙橋佑輔弁護士 「必ずしも法律相談会ってない関わり方で、お役に立てることないかなって考えてるところですので、災害復興支援に関しては特別あの費用的なこと考えていただかなくてもこういったニーズというか要望がありますといっていただければ。まずは弁護士会内で予算の手当てをしてお邪魔するということで考えて進めたいと思います」 生活再建の歩みを進めるなかで課題となるのが、住宅の修理などの費用の問題や被害に遭った人たちの心のケアです。千葉さんたちは去年の大雨で効果が得られた取り組みなどを紹介しました。 災害支援プロジェクトあれこれ千葉菜津樹さん 「こういうことにこの制度は使えるんだなっていうのは読めばわかることではある部分なのかもしれないんですが、でも実際こういう使い方ができたよとか、こういうふうに家を直したいと思ってるんだけど、こういうことはできないのかっていうのも結構、過去の事例とか遡ってみると運用の事例とかいろんなものが見えたりするのでそういったものはもちろんいかした方がいいかなっていうのは思います」 一行はにかほ市のほか、河川の氾濫や土砂崩れで100棟余りの住宅が被害にあった由利本荘市も見て回りました。千葉さんと秋田弁護士会は今後もそれぞれの悩みに寄り添って生活再建を後押ししていくことにしています。