ラフから「ダルマ落とし」が出ない! 佐久間朱莉はフェースをシャットに使って上から打つ【女子プロの寄せ技】
女子プロのリカバリー率は約6割。つまりパーオンしなくても、半分以上の確率でパーセーブしている。そのテクニックを連続写真から学ぶ。今回取り上げるのは、出場25試合でトップ10に11度入っている佐久間朱莉のラフからのアプローチ。ボールの下をくぐってしまう「ダルマ落とし」を防ぐテクニックを、プロコーチの石井忍が解説する。 シャットなのにきれいにボールが上がる! 佐久間朱莉のラフからのアプローチ【連続写真】 ◇ ラフでもライが良いときに、フェースの下をくぐってしまうミスが多い人に参考にしてほしいのが佐久間選手です。ラフからは抵抗を少なくするためにフェースを開こうとするアマチュアの方が多いのですが、佐久間選手はフェースを開かずにシャットに使って上から打っています。 少しロフトを立てるくらいの方が距離も出ますし、フェースにボールが乗る。ラフに負けない強い球が打てます。少し距離が出ることを想定して、グリップを短く持つといいですね。 基本的には両腕の三角形をキープ。手元の動きよりも少しヘッドを大きく動かすイメージを持つと、ヘッドが加速してしっかり振り抜けます。ヘッドがラフで止まるよりは100倍いいです。 ■佐久間朱莉 さくま・しゅり/ 2002年生まれ、埼玉県出身。リカバリー率は昨季の60.68%(59位)から69.79%(9位)に大きく向上。今季は2位3回を含むトップ10に11度入っており、メルセデス・ランキングでは1275.75ポイント(6位)を獲得、すでにキャリアハイを更新している。初優勝に最も近い選手の1人。大東建託所属。 ■石井忍 いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。