北陸鉄道「みなし上下分離」の実践へ 国と石川県・沿線市町で132億円の資金を投入 再構築実施計画の認定書を交付
赤字が続く北陸鉄道の石川線と浅野川線の再構築実施計画について、26日北陸信越運輸局から認定書が交付されました。これにより、再構築事業費の一部を石川県と沿線の市や町が負担する形で再建が図られることになります。 【写真を見る】北陸鉄道「みなし上下分離」の実践へ 国と石川県・沿線市町で132億円の資金を投入 再構築実施計画の認定書を交付 26日、北陸信越運輸局の佐橋真人局長が金沢市役所を訪れ、関係者に実施計画の認定書を手渡しました。 北陸鉄道石川線と浅野川線の支援をめぐっては、鉄道施設の更新や維持管理費を沿線自治体と県が負担する「みなし上下分離方式」が採用されます。 計画では石川線への新型鉄道車両の導入や、レール・駅舎の改良など利用者の利便性向上が図られることになっていて、2025年度から15年間の総事業費は222億5000万円が見込まれています。 このうち132億円が公的資金でまかなわれ、県が28億8000万円、沿線自治体が46億8000万円、残りを国が支援します。 金沢市・村山卓市長「地域の足を担うことについて、地域の自治体だけでなく国としてもその責任を果たしていただくということはありがたいと思っている」 北陸鉄道・宮岸武司社長「地元地域に寄り添って身近な存在であること、日常生活を支えていく、地域に愛される鉄道になって、地域社会に貢献していきたい」 今回の再構築事業の実施で、15年後の年間利用者は2023年度の実績から48万人増え、314万人になると見込まれています。
北陸放送