「いつまでもうだつが上がらない」と妻から三行半を突きつけられました…50代で年収「500万円」はそんなに少ないのでしょうか?
「物価はどんどん上がるのに、給与の賃上げは微々たるもの……」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。物価高騰で苦しい生活費に子どもの教育費や老後資金と、生活は苦しくなるばかりで収入はあまり変わらない、と妻から厳しい言葉をかけられてしまうこともあるかもしれません。 そこで今回は、50代の平均年収と収入を殖やすにはどうすればいいのかを解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
50代の平均年収
まずは、50代の平均年収を見てみましょう。国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、50代の平均給与(年収)は表1の通りです。 表1
※国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成 表1より、50代の平均年収は男女計で541.5万円、男性で693万円です。そのため、今回のケースである夫(50代)の年収が500万円というのは、男性の平均年収を下回っていることが分かります。 また参考として、ほかの年代と比較してみると、男性は55~59歳における平均年収が最も高い結果となりました。
50代からでもできる収入を上げる方法
平均年収が最も高いといわれる50代ですが、子どもの有無やライフスタイルによっては自分の年収が少ないと感じることもあるでしょう。 家計が苦しいのであれば、収入を上げるか支出を減らすことを検討する必要があります。この章では、50代からでも収入を上げられる方法をご紹介します。 ■昇給を目指す まずは、現在の会社で昇格・昇給を目指しましょう。これまでの経験やスキルを生かし、環境を変えずに年収をアップできる可能性があります。 しかし、会社では50代ではすでに役職が固まっていたり、現職ではもう昇格や昇給が難しかったりする場合もあります。その場合には、別の手段を検討しましょう。 ■転職する 今の職場での昇給が難しい場合、これまでのスキルや経験を生かしつつ、年収アップが期待できる企業へ転職する方法もあります。 ただし、定年間近の50代は転職活動の難易度は高いとされています。自分のスキルや今までの経験を強みに、転職先を検討することが大切です。 ■副業を始める これまで身につけた知識や技術を生かして、副業を始めてみるのも効果的です。本業をしながら副業を始めれば、現在の収入にプラスして収入を殖やせます。 ただし会社の規則で副業を禁止しているところもあるため、まずは確認しましょう。
50代男性で年収500万円は平均を下回る結果に
今回の結果より、50代の平均年収は男女計で約542万円、男性だけに絞ると約693万円です。50代男性で年収500万円は、平均値を下回る結果となりました。「生活費がギリギリ」「老後資金の準備まで手が回らない」などとお悩みであれば、収入をアップすることも視野に入れましょう。 出典 国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-(21ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部