「メキシコ湾を『アメリカ湾』に」トランプ氏“野心むき出し”会見、各国へ圧力 日本には?【Nスタ解説】
井上貴博キャスター: 既存の政治家ができなかったことをしようとしてるのかなと感じます。今、世界の首脳は「トランプ氏詣で」というように、いち早く会いに行っています。安倍元総理は第一次政権のときに早めに会って、それが功を奏したことがありました。しかし、会うことで逆に問題が発生しているケースが出てきているのを見ると、上手く距離感を保った方がトランプ氏にとって不気味な存在になれるようにも感じていて、無理して早く会わないのも戦略の一つなのかなという気もするんですが… 早稲田大学教授 中林さん: いろんな見方ができますよね。トランプ氏ならではの、周りが「ああでもないこうでもない」と試行錯誤する時代に入ったのかなと思います。トルドー氏のように、会っても結局いろいろなことがネガティブに展開し、その後首相としての辞任を表明する人や、イタリアの首相のように、早々に会いに行き、G7の中で安倍氏のような存在になるかもしれないという噂さえ出てくる人もいます。 何がそれを分けるのかというと、就任前か後かに関わらず、あった時にトランプ氏とどこまで話ができる関係を作れるかというところです。それができなければ会わない方がいい場合もあるし、それができるのであれば、個人的関係を作っておくことで、難しい案件が出てきたときに直接電話して訴えることができるというような違いが出てくる可能性があります。 ■各国へ圧力 日本には? 「食べチョク」代表 秋元里奈さん: 関税などは企業にも大きな影響があるので、どういう動きになるかがすごく気になっています。世界の今年のリスクの中でも、良いところもあれば悪いところもあるということで、トランプ氏が大統領になることで起きる変化を気にされてるなと思ってます。 農作物の輸出も去年はアメリカが一番の取引先になっているので、関税が変わることで一気に日本経済に影響するのではないかという部分も気になるのですが、いつごろ、具体的にどう動くのかは見えてくるものなのでしょうか。