住まいのメイン以外の場所にこそ観葉植物を!屋外空間に置く効果やメリット
屋外に観葉植物を置くなら、LDKと隣接したテラスだけでいいと思っていませんか?実は他にも、緑があることで見違える空間はあるのです。ドライエリアや屋外通路など、住まいの「メイン」ではない場所に設置した事例について、その効果やメリットを解説していきます。 【写真集】観葉植物でモダンなテラスが一変!コーディネートbefore after
ドライエリア|採光・通風のための空間が「居場所」になる
ドライエリアとは、地下に設けられた外部空間のこと。主に自然光と風を取り入れることを目的とした機能的なスペースです。しかし、安定した柔らかな自然光が降り注ぎ、周囲からの視線や音が届きにくいという魅力を、ただの機能的な場所と捉えるのはもったいない!この家では植物と共にナナ・ディッツェルのハンギングチェアをコーディネート。読書をしたり、お茶を飲んだり、1人で静かに過ごせるもうひとつの部屋へと変身させました。 外部とはいえ地上に比べて光量が少ないため、植物は密集させてしまうと日照不足で元気を損ないかねません。そこで、チェアを囲むようにして、4つの植物を高低差をつけながら配置。それぞれの木に十分に光が届き、かつ人の居場所を包み込むようなバランスを検討しました。 数少なくコーディネートするときのポイントは、樹形のよいものを選ぶこと。緑のボリュームではなく、造形的な美しさでビジュアルをカバーできるからです。 シンボルツリーは大きくうねる2m超えのツピダンサスをセレクト。空に向かって伸びるような様子が、空間の縦の大きなヌケと広がりを強調してくれます。チェアを挟んで反対側には、力強い幹が特徴的な約180㎝程度のカポックを。そこに中サイズのフェイジョアと小サイズのピスタチオを添えました。
外通路|無意識な移動の場がアイキャッチな「景色」になる
3階から屋上に上がるコンパクトな外部空間。室内階段を上って身を転じると、このスペースが正面に見えます。何もなかったときは無機質で、意に介さないような場所でしたが、植物を配置することで一気に爽やかで視線が伸びる対象へと変化。グレーでスタイリッシュな内部から、アーチを描く天井に美しい空と緑が切り取られています。ライブラリーを兼ねたこの場所で、椅子を置いて長居してしまいそうな場所に生まれ変わりました。 周囲が立て込んだ住宅街のため、近隣から視線を遮る目的も。植物は長方形のプランターで壁沿い全体をカバーするように配置しました。樹種は4種類ほどを交ぜています。1種類でまとめてモダン&スタイリッシュな印象にすることもできましたが、このフロアは寝室や浴室などプライベートな部屋が並ぶため、ナチュラルで和む雰囲気のほうがリラックスできていいと考えたからです。選んだ植物はオリーブやシマトネリコ、ティーツリーとドドナエアという種類です。