充電できる水素燃料電池車として2年ぶりにニッポン復活! ホンダ CR-V e:FCEVを公道で試す!!
――ガソリン車並み! 試乗した印象はいかがです? 渡辺 運転感覚はEVと同じです。加速は静かで滑らか。一部のEVと違って過剰な動力性能を追求していないところも好感が持てました。低い位置に駆動用リチウムイオン電池を搭載するので、低重心で走行安定性にも優れている。乗り心地も満足できます。内装は5代目CR-Vより上質で後席も広く快適でした。 ――欠点はどこ? 渡辺 静粛性が非常に高いクルマなので、タイヤが路上を転がる音が若干耳障りです。 ――ほかに気になった点は? 渡辺 スポーツモードを選ぶとアクセル操作に対する反応が機敏になり、スピーカーからは独特のサウンドが聞こえてきます。このサウンドは好みが分かれるところ。 ――気になるお値段は? 渡辺 809万4900円です。 ――高っ! ホンダの国内の新車だと最高額ですよね? 渡辺 はい。国や自治体から補助金も出ます。が、現状では5年間のリース専用車なので買い取りはできません(泣)。 ――リース料金は? 渡辺 複数の販売店によると、リース料金は税金、自賠責保険料、車検費用などを含めて月々17万円前後とのこと。この金額を支払って5年後に返却するわけです。 ――国内の年間販売台数の目標は? 渡辺 70台です。 ――少なっ! 充電と充塡ができる最新技術マシマシの究極の脱炭素カーなのに! 渡辺 現状では水素ステーションも少なく、妥当かと。 ――ちなみに納期は? 渡辺 基本的には未定ですが、複数の販売会社に取材したところ即納車できる在庫車を持っている店舗もありました。ただ、当たり前の話ですが、近所に水素ステーションがないとつらいクルマです。 撮影/山本佳吾