韓国・月城原発、冷却水2.3トン海に放出…原子力安全委「特異事項なし」
【06月23日 KOREA WAVE】韓国慶尚北道慶州の月城(ウォルソン)原子力発電所4号機の使用済み核燃料貯蔵槽にあった冷却水が排水口を通じて海に放出された。関係機関が原発内部の排水口や原発近くの邑川港など4カ所の海水を分析した結果、放射性セシウム137の濃度が検出下限値(リットル当たり2.88~3.02ベクレル)以下であることが確認されたという。 検出下限値は、使用した検査方法で測定できる量の最小値で、検出下限値以下は極微量とされる。 原子力安全委員会は、セシウム137に対する浦項・蔚山海域のリアルタイム放射能測定結果でも特異事項はないことが把握されたとしている。現在、同委員会が精密分析を進め、結果を公開する。 同委員会は22日午前7時53分、韓国水力原子力から計画予防整備中の月城4号機の使用済み核燃料貯蔵槽にあった冷却水2.3トンが排水口を通じて海に放出されたという報告を受けた。 韓国水力原子力が使用済み核燃料貯蔵槽の水位が低下して漏洩遮断措置を取り、漏洩推定量に基づいて環境影響を評価。環境影響の有効線量は、年間0.000000555ミリシーベルトで、一般市民の線量限度である年間1ミリシーベルトの約180万分の1に相当する。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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