ヒートの指揮官として16シーズン目に臨んでいるスポールストラ[写真]=Getty Images

　1月10日（現地時間9日、日付は以下同）。マイアミ・ヒートは、エリック・スポールストラHC（ヘッドコーチ）との延長契約に合意したことを発表した。 　球団側から契約の詳細は明かされていないものの、『ESPN』や『AP』といった現地メディアの報道によると、8年間で総額1億2000万ドル（約172億8000万円）以上という超高額契約となった。 　ヒートは10日を終えた時点でイースタン・カンファレンス5位の21勝15敗で、5シーズン連続のプレーオフ出場を目指して戦い続けている。就任16シーズン目のスポールストラHCは、これまでレギュラーシーズン通算1231試合を指揮して725勝506敗（勝率58.9パーセント）をマーク。 　これは現在NBAチームで指揮を執る現役HCとしてサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチ（1371勝/歴代1位）、インディアナ・ペイサーズのリック・カーライル（917勝/歴代14位）に次ぐ3位で、歴代19位の勝利数を誇っている。 　1つの球団で残した勝利数としては、ポポビッチ、ユタ・ジャズのジェリー・スローン（1127勝）、ボストン・セルティックスのレッド・アワーバック（795勝）に次ぐ歴代4位で、プレーオフでは歴代5位の109勝（75敗/勝率59.2パーセント）と、リーグ史に名を残す知将の1人と言っていい。 　そしてヒートの指揮官としてNBAファイナルへ6度進出し、2012、2013年に2連覇を達成。アシスタントコーチ（AC）時代の2006年を含めてヒートの計3度の優勝に関わってきた。 　昨シーズン、NBAファイナルでデンバー・ナゲッツに敗れた悔しさを晴らすべく、ヒートはフランチャイズ史上4度目のリーグ制覇を見据えてスポールストラHCの下でジミー・バトラーやバム・アデバヨ、タイラー・ヒーローらを中心とした布陣で戦っている。