”塀の中”で最期を迎える「死刑囚の火葬」と「通常の火葬」の”決定的な違い”《元火葬場職員が明かす》
元火葬場・葬儀屋職員の下駄華緒さんが、1万人のご遺体を見送ってきた経験を元に原作をつとめた『最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常』(漫画:蓮古田二郎)が、重版を重ねるヒット作となっている。 【マンガ】“塀の中”で最期を迎える「死刑囚の火葬」と「通常の火葬」の決定的な違い 10月24日には電子書籍版『最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常(4)』が先行発売された。その衝撃的な内容はネット上でたびたび話題になっている。 その3作目では、一般人がほとんど知らない火葬場のディープな内容まで紹介されている。下駄さんが「なぜか問い合わせが多かったので取り上げました」と語るのは、「死刑囚の火葬」についての内容だった。
喪服をまとわぬ遺族の正体
「火葬場の一番遅い時間帯、夕方4時に訪れた遺族は少し変わった方でした。その姿に誰もが違和感を抱いたのです。なぜならそのご遺族は喪服をまとっていなかったからです」(下駄さん) 喪服を着ていない遺族、その正体は……。
死刑囚の火葬にやってきたのは…
死刑囚の火葬にやってきた「拘置所職員」だった。 ほとんどの人は、葬儀社による葬儀の後、火葬されることになるが……。 「死刑囚の場合は刑務官と医師が立ち会い検視を行うのです。その後、拘置所内で葬儀が行われてから火葬場へ行きます」(下駄さん) 収監されてから拘置所で暮らし続ける死刑囚は、人生を終えてからようやく塀の外の火葬場にたどり着くのだ。 死刑囚はそもそも身寄りのない人が多く、遺族が立ち会うことも少ない。人目や外聞もあるため、一番遅い時間に拘置所職員の立ち会いで火葬が行われるのが一般的だという。 では、火葬を終えた死刑囚の遺骨はどこに行くのか？ つづく後編記事『火葬された「死刑囚の遺骨」の驚きの「行き先」《元火葬場職員が明かす》』に続く…
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