厚底になり、クッション性&反発性がアップ ! アシックス「マジックスピード4」はどう進化した?
アッパーをエンジニアードメッシュに変更
アッパーの素材も刷新された。前作ではサブ4を目指すランナー向けに開発された「S4(エスフォー)」などにも使われているモーションラップアッパーが採用されていたが、今作はエンジニアードメッシュアッパーとなった。 モーションラップアッパーは、伸びると素早く縮むキックバック特性を備えたハリ感のある素材だが、エンジニアードメッシュに変更されたことで柔らかい足あたりになり、足を包み込むようなフィット感のあるシューズになった。
アウトソールは素材、パターンともに大きな変更はないが、一見しただけではわからないアップデートが施されている。 「アウトソールを手で触っていただくとわかるのですが、グリップ力を高めるために凹凸を作りました。しっかりと地面を捉えてくれるので、安心して足を預けることができるかと思います」 また、前作よりも中足部から後足部の接地面積を広くすることで、安定性を確保している。
マシマシのクッション性で快適に走れる
気になる実際の走行感だが、走り出してすぐに前作以上のクッション性が感じられる。特に着地時のソフトさは前作を大きく上回っている印象だ。筆者はまだ5~6kmの距離を数回走った程度だが、距離が長くなればなるほど、このクッション性の高さはランナーを助けてくれるはずだ。 前作同様、ミッドソールが沈み過ぎることはなく、カーボンプレートの助力もあって、体重移動がスムーズに行えるからか、腰を高く保ちやすい。完全に個人の体感ではあるが、「マジックスピード4」で走るとフォームが良くなるような感覚がある。 当たり前ながらアッパーのフィット感も明らかに前作とは異なり、ソフトな印象。モーションラップアッパー特有のハリ感や程よい硬さが好きというランナーもいるかもしれないが、その場合は「S4」をチョイスすると良いのではないだろうか。
新しい「マジックスピード」は、これから迎えるレースシーズンで多くのランナーの記録更新をサポートしてくれそうだ。