阿部巨人 オリックス・山崎福也獲りへ参戦報道 「意外な縁」と「欲しい理由」とは
FA戦線の目玉、オリックス左腕・山崎福也をめぐって大争奪戦が巻き起こっている。 これまでヤクルト、DeNA、ソフトバンク、日本ハムなどの参戦が伝えられていたが、17日付の「日刊スポーツ」では阿部巨人も獲得に乗り出すことが伝えられている。 【動画】山崎伊はシーズン最終戦となった10月4日のDeNA戦で2安打完封、節目の10勝目をマークした 山崎はプロ9年目の今季はキャリアハイとなる11勝5敗、防御率3・25をマーク、日本シリーズ第4戦にも先発していた。 巨人が獲得に乗り出す背景には近年の課題である左腕不足も影響していると見られる。左の先発陣は今季、フォスター・グリフィン、ヨアンデール・メンデス、横川凱が主に務めたが、勝ち頭は6勝をマークしたグリフィンに終わった。 右の先発陣は今やエースに成長、12勝をマークした戸郷翔征、初の2桁に到達した山崎伊織、侍ジャパンにも選出された赤星優志など充実してきただけに、バランスをとるためにも安定した力を発揮できる左腕が求められている現状がある。 また注目左腕と巨人には縁もある。プロ野球選手であった父・章弘氏は1979年のドラフトで巨人に入団。89年までチームに在籍した。引退後も2020年から巨人の巡回打撃コーチとして、2年間チームを見守った。家族の意見がどこまで本人の意思に左右されるかは不透明だが、チーム環境が把握しやすいという点では巨人にプラスに働く面もありそうだ。 また山崎福といえば、ピッチングもさることながら、打撃面でも注目を集める。日大三高時代には選抜大会最多タイの13安打をマークと「二刀流」で活躍。非凡な打撃センスで知られているとあって、この点では「9番目の打者」としての活躍も求められるセ・リーグ球団への移籍の大きなファクターとなりそうだ。 すでに山崎福をめぐってはヤクルトが交渉を行い、他球団も順次、交渉を進める予定。一躍「時の人」となった山崎福が重視するポイント含め、今後も一挙手一投足が注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]