<大竹しのぶ>子育ての思い出を語る 学校へ行きたくないという息子にしたアドバイスは?
俳優の大竹しのぶさんがディズニー&ピクサーの最新映画「インサイド・ヘッド2」(ケルシー・マン監督)の日本語吹き替え版で、9年前の前作に引き続き、カナシミの声優を務めている。主人公の少女、ライリーの成長を描いた今作で9年ぶりに声を担当した思いや、自身や子どもたちの成長期の思い出を聞いた。(前後編の前編) 【写真特集】67歳になった大竹しのぶ カナシミ色のギャザーワンピがお似合い!
映画は、大人になると増えていく感情をテーマに、成長して新たな壁に直面する主人公ライリーの物語を描いている。2015年公開の「インサイド・ヘッド」の続編で、ライリーを子供のころから見守る感情のヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリのほか、新たな大人の感情としてシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れる。
◇9年はあっという間「もう人生が終わっちゃう」
大竹さんは、前作に引き続き9年ぶりにカナシミの声優を担当した。その間の9年間をどのように過ごしたのかと尋ねると、「なんだか毎日忙しくて。あっという間に過ぎてしまって、(こんな調子だったら)もう人生が終わっちゃう」と笑う。
「あれから本当に9年たったのかなっていうのが正直な気持ちで。コロナの期間があったからなのかもしれないんですけど、私の中では2年ぐらいしかたっていないように感じています。つまり、ライリーの成長と同じぐらいしかたってないような気がして、カナシミに出会うのも9年ぶりとはとても思えない感じでした」としみじみ語る。
今回、改めて内気で泣き虫だけど誰よりも優しくて仲間思いのカナシミを演じて、新たな発見もあった。
「カナシミは悲しい、悲しいっていうだけだと思っていたんですけど、ライリーを喜ばせたい、ライリーの幸せを願っているのがカナシミなんだと思って。ヨロコビに活躍してほしいと心から思っている。『私はもういいからあなた、行ってちょうだい』という、カナシミはそういう子なんだなって改めて思いましたね。お互いが協力し合って、新しい感情を受け入れていくんだと思います」と語る。