ストレスホルモンが下がる...「ポジティブ脳」を作る3つの朝習慣
いつも前向きに日々を過ごすためにできることとは? 心理カウンセラーの中島輝さんが、「ポジティブ思考の脳」を作るために効果的な3つの習慣をご紹介します。 ※本稿は、中島輝著『自己肯定感を高めるインテリアブック』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。
小さな習慣の積み重ねで自己肯定感アップ
本稿では、暮らしの中での習慣と自己肯定感の関係を見ていきます。 習慣と自己肯定感―この2つは密接に関係しています。 たとえば、やせると決めてウォーキングを始めたものの三日坊主で終わってしまった。習慣化できなかったとき、あなたはちょっとした自己嫌悪に陥りますよね。これは自己肯定感が深く落ち込んだ状態です。そしてさらに自分を責め続け「ダメな自分だなあ」と自己肯定感はダウン。 では逆に、ウォーキングの習慣化に成功した場合はどうでしょうか。「できた、うれしい! 自分はすごい!」と自信がつくはず。さらに継続することで体重が減り「やったあ!」という達成感を得て、さらに自己肯定感が高まるという好循環に。 このように習慣化と自己肯定感は、ネガティブにもポジティブにも強く影響し合う、ということを知ってください。 全国にいる私のクライアントさんたちのほとんどが「習慣化は大事、でも実行できない」という悩みを持っています。みなさんはどうでしょうか。何かをやりとげようと目標に向かい「やろう!」と決めたとします。目標達成には行動が必要ですが、実は人間の行動の半数近くが、習慣になっていることを繰り返しているだけなんです。 では、どうしたら? 目標に向かってコツコツと続ける力を養うしかありません。小さなことでいいので、新しいことを習慣化するということです。 毎日小さな習慣を実践して積み重ねていけば、「できた!」という肯定的な言葉を何度も自分が聞くことになりますよね。そうすると自分を信じることができるようになり、物事をポジティブにとらえるようになります。 心理学や脳科学の研究で、自分で決めた日課やルーティンがあることで、無駄な思考や感情のぶれ、決断することによる疲労が減少、大切なことに意識を向けられるということが判明しています。 そして結果的に「意識的に実行する」から何も考えず自然と行動できるようになる「自動的な習慣」になっていきます。 次から、あなたによい影響を与えてくれる一日の習慣を紹介しています。朝はストレスホルモンのコルチゾールの値が高くなるので、自己肯定感が低くなりがち。 ですから、朝の行動の習慣化が成功すれば一日を気分よく過ごせるので、新習慣にチャレンジするなら朝が最適。もちろん朝の習慣でなくても、できそうな習慣からトライしてOKです。