【MLB】レイズの本拠地トロピカーナ・フィールド 2026年までの復旧に5000万ドル以上が必要 地元紙報道
ハリケーンで大きな被害を受けたレイズの本拠地トロピカーナ・フィールドについて、復旧までの具体的なスケジュールが徐々に明らかになってきた。地元紙「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者によると、日本時間11月13日に被害状況評価報告書がセントピーターズバーグ市議会へ提出されたという。その報告書によると、2026年シーズン開幕までの復旧が可能で、費用は5570万ドルと見積もられている。しかし、2028年には新球場がオープンする予定であり、わずか2シーズンのために復旧工事が行われるかどうかは、まだ不明である。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 およそ1ヶ月前、トロピカーナ・フィールドは強力なハリケーン「ミルトン」によって屋根を中心に大きな被害を受けた。報告書によると、建物全体の構造には問題がなく、屋根の修理さえ行うことができれば、再び使用可能になるという。この球場のフィールド部分には排水設備がないため、屋根の修理は必須。また、雨の多い地域であり、そもそも屋根なしでプレーするのは現実的ではない。つまり、再びトロピカーナ・フィールドを使用するためには、屋根の修理は避けて通れないのだ。 問題はスタジアムの保有権がセントピーターズバーグ市にあり、トロピカーナ・フィールドの修理を実際に行うかどうかは市に決定権があるということ。2028年にはトロピカーナ・フィールドの敷地内に新しい球場が建設され、トロピカーナ・フィールドは取り壊される予定だったため、そもそもあと数年しか使わないスタジアムに5000万ドル以上の資金を投じる価値があるのかという議論が出てくるのは当然だろう。よって、2026年と2027年にレイズがトロピカーナ・フィールドでプレーすることは現時点では決まったわけではない。 唯一ハッキリしているのは、来季レイズがトロピカーナ・フィールドでプレーできないということ。レイズは来季使用する本拠地として様々な選択肢を検討しているが、MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーはなるべく本拠地に近いエリアにとどまってほしいと考えているという。フィリーズ傘下マイナーA級のクリアウォーター・スレッシャーズが本拠地としているベイケア・ボールパークなど、フロリダ州内の球場を有力候補として検討していくことになるとみられている。