J-POPで“シーラカンス”を聴く
化石で発見された状態から進化の跡が極めて少なく、ほとんど形態が変わっていないことから“生きた化石”と呼ばれるシーラカンス。1952年12月20日にアフリカのマダガスカル島沖にて捕獲され、世界初となるシーラカンスの学術調査が実施されたことから、12月20日は「シーラカンスの日」に制定されています。 その「シーラカンスの日」にちなんで、J-POPシーンにおける“シーラカンス”ソングをいくつか紹介しましょう。 Mr.Childrenは、1996年に5枚目のアルバム『深海』(写真)にて「シーラカンス」を発表。“君はまだ深い海の底で静かに生きてるの?”と問いかけ、自身をシーラカンスに投影したような詞世界が印象的です。 サカナクションは、2010年の4枚目のアルバム『kikUUiki』にて「シーラカンスと僕」を発表。深い夜を彷徨う“僕”をシーラカンスにたとえた、山口一郎らしい文学的な世界観が味わえる楽曲となっています。 日向坂46は、2023年の9枚目のシングル「One choice」(TYPE-D)にて「シーラカンス」を発表。日向坂46の4期生の楽曲で、正源司陽子がセンターポジションを務めています。秋元康が詞を手掛け、見知らぬ女性に傘を差し出された“エモい”瞬間を、生きた化石のようにハートの底にいたトキメキとたとえています。 そのほか、日食なつこ、ズーカラデルなどが「シーラカンス」、P-MODELが「Coelacanth」、POLYSICSが「シーラカンス イズ アンドロイド」、吉澤嘉代子が「シーラカンス通り」といった楽曲を発表しています。