ベストジーニスト受賞デザイナー有働幸司さんのデニム遍歴「デニムヒーローは松田優作」
生まれ育った熊本県で、DCブームの影響を受けつつもアメカジに傾倒した高校時代。地元のセレクトショップでリーバイス「501」を買ったのが、自分のデニム入門でした。 ▶︎すべての写真を見る その後、上京してビームスでアルバイトを経験後、英国へ留学。再度、インターナショナルギャラリー ビームスでの販売を経て、ヨーロピアンデニムの魅力に開眼。思えば、それがその後のデニムスタイルを決定づけました。
ファクトタムを設立してすぐに作った代表モデル「タイトストレート」は、自分のルーツであるアメカジに、エレガンスを感じるヨーロピアンなエッセンスを融合しています。 年齢を重ねると、デニムにもはきやすさやリラックス感が求められますが、ゆったりと見せつつも大人の品格はしっかりキープすることがマイルールです。
有働幸司さんの「デニムの履歴書」
[1980年~]アメカジと出会い、即ハマる。“ジーパン刑事”がアイコン 80年代の終わり頃、17歳で初めてリーバイス「501」のリジッドを購入。それに、スウェットやワークブーツ、DCブランドを合わせていた。松田優作さんは、デニムヒーローのひとり。
[1990年~]英国留学を経てデザイナーズデニムに開眼 英国へ留学時は、リーバイスのGジャンをよく着ていた。その後、ヨーロピアンデニムに傾倒。
ヘルムート ラングの上下は、最も影響を受け、かつ愛用したアイテムのひとつ。
[2000年~]ファクトタムを立ち上げ理想のデニムを製作 2004年にファクトタムを始動。看板モデル「タイトストレート」(写真左)を発売し、ブレイク。個人的にはディオール オムのスキニーデニム(写真右)も愛用していた時期。
[2010年~]国内ブランドのデザイナー初となるベストジーニスト賞! これまでデニムスタイルを大切に提案し続けてきたファクトタム。2018年にはその功績が讃えられ、国内ブランドのデザイナーとして初めて、ベストジーニスト賞を受賞した。 品田健人、鈴木泰之、高橋絵里奈=写真 長谷川茂雄=編集・文
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