棚橋弘至&くりぃむしちゅー・有田哲平、映画『アイアンクロー』トークイベントに登場 主演 ザック・エフロンの筋肉をどう評価!?
有田「プロレス映画では、この監督さんはプロレスのこと知らないのかなとか、いい加減に描いてるなとかあるんですよ。だけどこの映画って、監督さんも含めて細かいディテールにこだわってる。選手の紹介がとくになくても、この選手はあの選手だなとか(わかる)。時代(考証)がしっかりしてるんですよね。エリック側だけなんとかやっておけば相手がざっくりしたレスラーでもいいのに、ちゃんと似せてるじゃないですか。ベルトの形も含めて。すごいこだわってるのがわかりますよね。(ダラスの本拠地の)会場もそっくりらしいですもんね。そういうのも細かくやってますよね」 清野「プロレスシーンは(プロレスラーの)チャボ・ゲレロJrが監修したとのことですが、プロの目から見ていかがでしたか」 棚橋「受けがしっかり取れてて、新日本プロレスで引き抜きたいくらい(笑)」 有田「いくらかかるんですか!?」 清野「すごいことになってきましたが、棚橋さんは、試合シーンは厳しく見るんじゃないですか」 棚橋「ロックアップで組むときの足の運びとか、腕の取り方。右腕を取るのか、左腕を取るのかとか、そういうところですね」 有田「あの映画でそういうところを見てたんですか!? そこ、全然見てなかったです(笑)」
棚橋「ヘッドロックに取るとバックを取られてバックドロップで投げられやすいので、僕らはヘッドロックでは相手と向かい合うんですね。そうするとバックを取られずに、うまく頬骨を絞れる。(映画では)全然不自然な感じがしなかったです」 有田「細かいところまで指導があったんですね、きっと」 棚橋「そう思いますね」 清野「足の運びを見るというのが、さすがプロの仕事ですよね」」 有田「みなさん、別に(足の運びを)見なくても大丈夫ですよ(笑)」 棚橋「エリック・ファミリーが悲劇の一家だとこの映画では謳われてますけど、本当に悲劇かどうか、みなさんの目で判断してほしいと思います」 有田「プロレスファンなら絶対に見てほしいと思いますし、そうでない方も(見てほしい)。こんなことが実際に、現実にあるんだと知ってもらうのもいいと思います。(実際の出来事を)なんとなくわかったうえで見てもたくさんの発見があるし、いろいろと細かい楽しみ方もできると思いますので、最後の最後、クレジットが全部終わるまで見逃さないようにしていただきたいと思います」
取材・文・写真/新井宏