TX延伸と相互実現へ 都心臨海地下鉄 都内で推進大会 茨城
東京駅でつくばエクスプレス(TX)との接続を検討する「都心部・臨海地域地下鉄構想」の推進大会が18日、東京都内で開かれた。臨海地下鉄は2040年の開業を目指している。大会では関係者がTXの東京駅延伸と臨海地下鉄開業の相互実現に向けて機運を高めた。 臨海地下鉄は東京駅を始発とし、銀座、豊洲などを経由して有明までの約6.1キロ区間に全7駅を新設する計画。16年に国の交通政策審議会が①TXの東京-秋葉原の2.1キロ区間の延伸②延伸と臨海地下鉄の一体整備-を答申に盛り込み、相互実現に向けた動きが本格化した。 大会で、東京都中央区の吉田不曇副区長は臨海地下鉄の進み具合について、沿線の地盤調査を開始したことを明かし、「相当具体的になってきている」と説明。都心・臨海地下鉄新線推進協議会の鈴木久雄幹事長は「TX延伸と一致団結して早期事業化を訴えていこう」と呼びかけた。 TXについては、TX利用・建設促進議員連盟会長の葉梨康弘氏(衆院茨城3区)が「新線(臨海地下鉄)をつくり、TXを延伸するには20年代後半には工事を始めなければならない」と取り組みの加速化を約束した。 TX延伸を巡っては、東京駅延伸と臨海地下鉄の相互実現に向け、茨城県守谷市の松丸修久市長が年内にもTX沿線自治体などで構成する期成同盟会を設立する方針を示している。
茨城新聞社