「こんなに良い背中、人生で二度と撮れるだろうか」猫の親子の後ろ姿に反響、投稿主は「今一度、人と猫との関わり方を考えるきっかけに」
拡散後の思い
――ご自身の撮影した一枚が大きく拡散したことへの感想はいかがですか? この写真は実は10回以上はツイートしてるのですが、ここまで伸びたのは初めてで、非常に驚いています。最初のツイート時には数十いいね程度で、ほとんど反響がなくて「良い写真だと思うけど、なぜか好いてくれる人がないな」と思いました。その後何年かおきに幾度かツイートして、千いいねくらい付いた時には「良いと思ってくれる人がこんなに増えたか」と嬉しかったですね。その後何回か万バズしましたが、多くのいいねが付く一方で、批判的な意見も結構あって、広く話題になるのは良い事ばかりではないなと。 ――ご投稿への反響にいろいろな思いがあったのですね。 地域猫活動などにしても、捨てられて引き取り手のない猫さん達を避妊手術して「もう増えないから、その代わりに餌をもらってここで生きて行くのを許してね」と言う、善意の活動だと私は思ってます。しかし世間には「地域猫活動があるから捨て猫が増えるのだろう」とか「地域猫がウチの庭に糞をして迷惑だ」とか「地域猫がウチの屋根を歩くから瓦が傷む」とか批判の声も多い。日本国憲法は思想・良心の自由を保障しているので、憲法が健全に守られている結果だとも言えるのかもしれません。
「できれば単純な『可愛い』だけでなく」
この写真には600件をこえるコメントがつき、リプライで「みんな色んな意見が有るのだなって思い乍ら(ながら)眺めてます。愛情、可愛さ、生きる事の厳しさ、悲哀、矜持、親子の絆。見る人それぞれに違った物が見える。それが彼女達の背中の良さなのだと拙者は思って居ます」という丹下左膳さん。 そのうえで、この写真に非常に多くの人が心を動かされたことについてどう感じているのかをお聞きすると「この写真を見た人々の心がどの様に動かされたのか、他人の心の中の事なので、私には詳しくは分かりません。出来れば単純な『可愛い』だけで無くもう一歩踏み込んで、同じ地球上に生きる動物同士、言葉は通じずとも通じ合う何かとか、相容れ無い何かとか、我々人類は彼女達とどう向き合って行くべきなのかとか、感じて考えるきっかけにでも成れば幸甚これに勝る物無しですね」(丹下左膳さん)としています。 (まいどなニュース特約・山本 明)
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