経験と自信を携えて今季に臨む富士通の赤木里帆…「やるべきことが明確になっている」
■トヨタ自動車戦ではスターターとして活躍
「スタートでもベンチからでもやるべきことは変わらなくて、特に試合の出だしでしっかりディフェンスをやるということは意識していました」 10月19、20日、トヨタ自動車アンテロープスから2勝を挙げ、「大樹生命Wリーグ 2024-25 シーズン」を開幕から4連勝とした富士通レッドウェーブ。そのトヨタ自動車戦でスターターを務めた赤木里帆は、2試合についてこのように語った。 赤木は開幕2連戦をバックアップとして出場したが、トヨタ自動車戦では内尾聡菜がコンディション調整で不出場となったこともあり、2戦ともにスターターに抜擢。「気持ち的には昨シーズンもケガ人が出たときにスタートで出させてもらったことがあったので、キラさん(内尾)が出られないとなってから、トヨタはスモールラインナップなので、しっかりいい準備をしよう、いつもどおり変わらずにやろうと思っていました」と、言う。その試合では2試合とも30分以上の出場で、要所での得点はもとより、ディフェンス面でも大きく貢献した。 「前半は良かったけれど、4クォーターでガードにトップからドライブでアタックされたところがあったので、相手に勢い付かせる前に早めに止めることができなかったと思います」と、赤木本人は自身のディフェンスについて反省を口にしたが、第4クォーター残り6分40秒のプレーは見事で、マッチアップをしていた安間志織のドライブにしっかりと対応してボールを奪取。その後、自ら攻め込むと最後は宮澤夕貴への好パスでバスケットカウントをお膳立てした。ちょうど富士通が点差を広げている時間帯のことで、宮澤のシュートで10点差としたチームは、林咲希が連続3ポイントシュートで続き、勝利を手繰り寄せた。 「安間さんはプッシュが早いので、簡単にボールを運ばせないこととボールを持たせたときにしっかりプレッシャーかけることを考えていました」という赤木は、トヨタ自動車戦を経て「ビッグマンとのミスマッチでもイージーシュートを決められないように早めに押し出したり、リバウンドのところでミスマッチになったときもペイントに入れなかったりはできたと思います」と、手応えも語っていた。