「璃来ちゃんしか、きっと…」木原龍一が照れ笑いした“ある質問”…復活優勝、りくりゅうの演技はこう変わった「恥を捨てよう、と話し合った」
「恥を捨てよう、と話し合った」
フリーはマリーフランス・デュブレイユ振付による「アディオス」で、音楽はベンジャミン・クレメンタイン。速いテンポで細かいリズムが続く、難しい曲だ。 振付のため、アイス・アカデミー・オブ・モントリオールで2週間トレーニングした。ここは現在世界トップのアイスダンサーのほとんどが所属しているといっても過言ではないアイスダンス王国である。どんな刺激を受けたのだろうか。 「世界トップレベルのアイスダンサーと一緒に練習させていただいて、踊りのレベルがハイレベル……自分たちのレベルがものすごく低いことを感じて。恥ずかしがってちゃだめだ、とにかく下手でもいいから表現することをやってみよう、恥を捨てよう、と話し合ったのを覚えています」と木原。
複雑な恋愛を表現した「アディオス」
「アディオス」のストーリーは男女の複雑な恋愛関係を表現しているのだという。 「(冒頭で)男性側が『あなたもういらない、アディオス(さようなら)』みたいな感じ。ちょっと怒ってる、じゃないですけど……」と三浦が説明する。途中プログロム半ばの穏やかなメロディの部分では、よりを戻す雰囲気になるという。 「最後は結局、『何を言ってるんですか、あなたは私のものよ』で終わる」と木原が続きを説明した。「最初から首根っこをつかまれてる状態で、僕があたふた、こうするんだ、ああするんだ、と……最後に『何言ってんの、あんたは私のものでしょ』と」と木原が説明し終えると、三浦が「強い女性を演じられるように頑張ります」と笑顔を見せた。
「僕がやるとゴリラに…」報道陣を爆笑させた木原
この「アディオス」の振付のため、トロントで振付師と共に初めて生のフラメンコの舞台を見て衝撃を受け、インスピレーションになったという。男性が自分の体を叩いてリズムを表現する振付のアイディアもあったが、「僕がやるとゴリラになってしまうのでボツだ、と……」と木原が口にして、記者たちを爆笑させた。 「マリーフランスさんに振付していただいてるときに、スケートの技術だけじゃなくて……スケートしてるだけじゃだめなんだなと感じました。去年までは自然と笑顔になったような滑りでも、いいものができてるときでも、最後まで笑顔にならずに集中して演技をするようにしています」 この春には二人で初めて生のバレエの舞台を見て、感動した。年末にも、「くるみ割り人形」の演目を見に行くことを楽しみにしているという。 「新しいイメージのプログラムなので、私たちのイメージを変えたい。シーズン通して新しい私たちを見つけていけたらなと思っています」と三浦。 今季の新プログラムを通して、新しい挑戦をするりくりゅうが今後どのように進化していくのか楽しみだ。
(「フィギュアスケート、氷上の華」田村明子 = 文)
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