新型BMW 5シリーズツーリングにEVが登場。数少ないEVのワゴンとして注目の的
先進運転支援機能はとにかく豊富。全方位ドラレコも標準装備
BMWらしいドライビングダイナミクスは新型でもEVでも不変で、ロングホイールベースと幅の広いフロントとリアのトレッド幅、バランスの取れた50:50の前後重量配分、軽量でありながらボディとシャシーの接続剛性向上など、さまざまなボディ構造テクノロジーが採用されている。 このほかにも、可変レシオのスポーツステアリングホイールや四輪操舵システムも標準装備されて、走行安定性と高精度なハンドリングを高レベルでバランスさせている。また電子制御のアダプティブサスペンション(i5の全グレードに標準装備)や、電子制御スタビライザー(M60に標準装備)などによりアグレッシブさだけではない、走行快適性も担保する。 高性能カメラやレーダー、高性能プロセッサーによる数々の先進運転支援システムを全車に標準装備する。なかでもドライバーの運転負荷を軽減する機能として知られる「ハンズ オフ機能付き渋滞運転支援機能」は、いくつかの条件をクリアすれば高速道路の渋滞時にステアリングホイールから手を離して走行できるもの。 そのほか完全自動駐車できる「パーキング サポート プロフェッショナル」や、車両の前後左右の全方向をカメラで記録する「BMWドライブ レコーダー」を標準装備することも大きなポイントだ。 新型5シリーズツーリングで気になることがひとつある。歴代5シリーズツーリングに採用されてきたガラスハッチが、新型では採用されていないかもしれないということだ。新構造が採用されている可能性もあるが、従来モデルや現行3シリーズツーリングのリアワイパー根元にあったガラスハッチを開けるためのボタン、そしてガラスハッチを支えるステーが新型には見当たらないのだ。車両の詳細なスペックとともに、こうした情報も今後明らかになっていくものと思われる。 ユーザーへのデリバリーは、2024年第三四半期以降を予定しているという。 【BMW 5シリーズツーリング ラインナップ】 i5 eDrive40 エクセレンス(RWD):1040万円 i5 eDrive40 Mスポーツ(RWD):1040万円 i5 M60 xDrive(4WD):1600万円 523d xDrive エクセレンス(2L直4ディーゼルターボ+8速AT/FR):890万円 523d xDrive Mスポーツ(2L直4ディーゼルターボ+8速AT/FR):960万円 ※すべて右ハンドル仕様 【BMW i5ツーリング eDrive40 主要諸元】 ・全長×全幅×全高:5060×1900×1515mm ・ホイールベース:2995mm ・車両重量:-kg ・モーター:交流同期電動機 ・最高出力:250kW(340ps) ・最大トルク:400Nm ・バッテリー総電力量:83.9kWh ・一充電での走行可能距離:483-560km ・駆動方式:RWD ※欧州仕様値