4月の星空・天文情報 「4月こと座流星群」がピークに ピンクムーンや惑星大接近も
春の夜空を飾るのは、夜桜だけではありません。「4月こと座流星群」がピークを迎え、「ピンクムーン」と呼ばれる満月が輝き、「月と惑星の接近」や「惑星同士の大接近」も。4月の星空・天文情報をチェックして、夜空を見上げてみてください。
「北斗七星」や「春の大曲線」に注目
春は空が霞んで、暗い星が見えにくくなりますが、そのなかで目を引くのが「北斗七星」です。「北斗七星」は「おおぐま座」の一部を構成しており、熊のしっぽにあたる部分にあります。「おおぐま座」は全天で3番目に大きく、北の空高くに位置する春を代表する星座です。 「北斗七星」を見つけたら「春の大曲線」も探してみましょう。「北斗七星」のひしゃくの柄のカーブをそのまま伸ばしていくと、東の空でややオレンジがかった明るい星「うしかい座」のアルクトゥールスにぶつかります。さらに、南東の空で白っぽく輝くのが「おとめ座」のスピカです。この北斗七星、アルクトゥールス、スピカを結んでできる曲線が「春の大曲線」です。「春の大曲線」は22時くらいになると、真上にくるので見やすくなります。
24日は満月 4月の満月はピンクムーン
24日8時49分頃に満月を迎えます。 満月には英語圏で様々な呼び名があります。2月は「スノームーン」、6月は「ストロベリームーン」などと月ごとに呼び方が変わります。4月の満月は、春の鮮やかなピンク色の花が咲く頃などから「ピンクムーン」と呼ばれます。このような呼び名を思い出しながら、月を眺めてみるのも良さそうです。 なお、24日の東京の月の出は18時46分です。
10~11日 月が木星とプレアデス星団に接近
日没後、西の空の低い所で、木星がひと際明るく輝きます。10日には、木星の少し下に、新月翌日の細い月(月齢2)が寄り添います。細い月は見えにくいため、木星を目印に探してみるとよいでしょう。双眼鏡があるとよさそうです。 翌11日、細い月は三日月となって、木星の上に位置し、すばる(プレアデス星団)に近づきます。すばるはおうし座にある散開星団(数百個ほどの星がまばらに集まってできる星団)です。肉眼では6~7個の星が見えます。