まさに“スーパー1年生”…早くもリーグ戦デビューのU18戦士(2)”ミスタ―ゼロ”が早くも主戦に
昨年の侍ジャパンU18高校日本代表メンバーが、次のステージで躍動している。代表20人のうちソフトバンク・前田悠伍投手、阪神・山田脩也内野手ら5人がNPB入りする中、12人が大学進学を決めた。今回は、春季リーグ戦で早くもブレイクの兆しを見せている選手を厳選し、紹介する。
東恩納蒼(沖縄尚学→中央大)
「ミスターゼロ」と称された安定感抜群の最速147キロ右腕。沖縄尚学では、3年時に春夏連続の甲子園8強入りに貢献し、夏は沖縄県大会から47回3分の1連続無失点の快投を披露した。 また、U18W杯でも3試合に登板し計11回を無失点に抑えた。 昨秋にはプロ志望届を提出するも指名はなく、中央大に進学。リーグ戦では第1週からデビューを果たした。駒澤大との2回戦、2番手でマウンドに上がると、6回3分の1を投げ3安打7奪三振無失点と好投。初登板で初白星を挙げた。 さらに、第2週の国学院大戦では先発して5回1失点と試合をつくり、開幕2連勝を飾った。1年生が春季リーグ戦で開幕2連勝するのは、2009年の亜細亜大・東浜巨(現・ソフトバンク)以来、15年ぶりだった。 驚くような速球こそないものの投手としての総合力が高く、1年生離れしたマウンドさばきが光る。伸び代も十分で、大学4年間でどれほどの投手に成長するか楽しみだ。
ベースボールチャンネル編集部