「ビンタ事件を超えた…!?」全米で話題 テイラー・スウィフトが映画授賞式で「司会者にらみ」事件
アカデミー賞の前哨戦とされる第81回『ゴールデングローブ賞』の授賞式が1月7日(日本時間8日)、ロサンゼルスで開催された。第二次世界大戦中に米国の原爆製造を主導して“原爆の父”と呼ばれた物理学者ロバート・オッペンハイマーの伝記映画『オッペンハイマー』(クリストファー・ノーラン監督)が作品賞・監督賞・主演男優賞など最多5冠を獲得した。 【写真あり】「スカートからチラリ…」ヴェネツィア映画祭で見せたセレブ美女たちの”艶姿” また宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が日本作品として史上初のアニメ映画賞を受賞する快挙を成し遂げた。 ハリウッドの映画賞といえば’22年のアカデミー賞授賞式で、司会を務めたコメディアンのクリス・ロックがジェイダ・ピンケット・スミスの丸坊主をネタにしたことに腹を立てた夫のウィル・スミスが壇上に駆け上がって平手打ちを食らわせた“ビンタ事件”が記憶に新しい。 そうしたなかゴールデングローブ賞では、テイラー・スウィフトの“司会にらみ事件”と主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィーの“口紅事件”を米紙ニューヨーク・ポスト紙が報じている。 司会者のコメディアン、ジョー・コイは、スウィフトが恋人のNFL選手トラヴィス・ケルシーの試合をたびたび観戦して話題になったことを引き合いに、 「ゴールデングローブ賞とNFLの大きな違いは、ゴールデングローブ賞ではテイラー・スウィフトのカメラショットが少ないことだ」 とジョークを飛ばした。 コンサート映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』が新設された興行成績賞にノミネートされて授賞式に出席していたスウィフトがこのジョークに苛立ち、司会のコイを睨みつける姿がCBSの中継に映り、彼女の熱狂的なファンが 《スウィフトはたった一度の睨みでこの男のキャリアに終止符を打った》 とか 《あのテイラー・スウィフトの死のまなざしは棺に釘を刺した》 などとX(旧ツイッター)に投稿して騒動になっているという。 興行成績賞はマーゴット・ロビーの『バービー』にさらわれて登壇して喝さいを浴びることもなく、ついていないスウィフトだった。 また、ゴールデングローブ賞では、もう一つ“事件”が起こっていた。 『オッペンハイマー』で米科学者オッペンハイマーを演じたアイルランド出身の俳優キリアン・マーフィーが、主演男優賞(ドラマ部門)の発表で名前を呼ばれたとき、妻でアイルランド人アーティストのイヴォンヌ・マクギネスがマーフィーに熱烈な祝福キスをしたのは良かったが、口紅がマーフィーの顔中に付いてしまったという。 彼女は必死でマーフィーの鼻と口を指でこすり、舞台に上がる前に拭き取ろうとするのがテレビに映し出されてしまった。そして、口紅が完全に拭き取れず残っていて、マーフィーは、受賞スピーチの冒頭で 「私の鼻は口紅だらけですか? そのままにしておきます」 と言って会場を笑わせてから受賞スピーチをしたという。いずれにしても“ビンタ事件”のような“惨劇”はなかったのは幸いだった。 そして1月23日(現地時間)にノミネートが発表され、3月10日(同)にロサンゼルスのドルビーシアターで開催される第96回アカデミー賞授賞式ではどんなハプニングがあるのだろうか……。 文:阪本 良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長) Webマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員
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