「米大統領選で誰が選ばれようと台湾への支持は続く」米超党派議員団が台湾訪問した意味、日本にとっての喫緊の課題
日本も関与が必要な政治的・経済的要因
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に台湾が加盟することは、台湾の悲願でもある。米国が同協定から脱会した今日、日本がインド太平洋において主導的役割を発揮することが求められている。半導体を中心とした先端技術を持つ台湾の参画による自由貿易圏の拡大は、このアジア太平洋地域の安定と繁栄のための喫緊の課題と言えよう。 自民党の麻生太郎副総裁は、福岡県内で、「台湾で戦争ということになった際われわれは台湾にいる日本人を救出しなければならない。台湾に戦ってもらわなければ、無事に救出することは難しい」などと述べた。そのうえで「台湾の非常時は、間違いなく日本の存立危機事態にもなる。準備をしておかなければならない」と強調した。 「台湾有事」が日米の有事にもなること、日本はそのために「戦う覚悟」を必要としていること、については多言を要しないだろう。
岡崎研究所