「米大統領選で誰が選ばれようと台湾への支持は続く」米超党派議員団が台湾訪問した意味、日本にとっての喫緊の課題
「米国と中国共産党の間の戦略的競争に関する米国下院特別委員会」委員長のギャラガーとクリシュナムルティ同筆頭委員らによる超党派の米議員団の訪台につき、2024年2月23日付のTaipei Timesは、米国の台湾への支持が揺るきないものであることを描写する解説記事を掲載している。 米国のマイク・ギャラガー下院議員(共和党)とラジャ・クリシュナムルティ下院議員(民主党)は、米議会における台湾への超党派の支持を再確認し、蔡英文総統の指導力と台湾の民主主義を称賛した。 「米国と中国共産党の間の戦略的競争に関する米国下院特別委員会」委員長のギャラガーは、インド太平洋地域への訪問の一環として超党派の議員団を率いて訪台していた。 ギャラガーは蔡に「われわれはそれぞれ民主党員、共和党員として、米台関係への超党派の支持を示すためにやって来た。米台関係はあなたの指導力のお陰でこれまで以上に強固で揺るぎないものとなっていると思う」と語った。 クリシュナムルティは、同委員会は米国の最も親しい友人の1人である台湾を初めて超党派で訪問しており、これは双方の強い絆の証だ、と述べた。同氏は、台湾の活発な民主主義と強い経済を称賛し、1月13日の総統選挙と立法委員選挙を引き合いに、台湾は選挙が如何に行われるべきかのモデルを示した、と付け加えた。 議員団は頼清徳次期総統、蕭美琴次期副総統とも会談し、ギャラガーは頼に対し米議会には超党派の支持者が多く、両国のパートナーシップを深めるためにあらゆる努力を続けると約束した。同氏は、訪台は、独裁から自由を守る台湾への米国の支持を示すものだと述べ、中国の習近平主席が台湾への武力侵攻を企てれば失敗する運命にある、と付け加えた。
頼は、台湾は地政学的な課題に直面し、平和、互恵、民主主義、対話の原則に基づいて両岸関係を処理する、と述べ、委員会の支援を受け、台湾は引き続き国防力を強化し、国際社会に自衛の決意を示す、と付け加えた。 ギャラガーは、議員団は、台湾海峡の平和と安定を強化するという「平和の使命」を担っており、それは米台議員間の緊密な交流から恩恵を受けるだろう、と述べた。同氏は、米国の同盟国や自由世界を「分断し征服」しようとする北京の試みは、台湾人と米国人が力を合わせて権威主義的な侵略に対抗していることから、失敗であることが証明されたと述べた。 「米国の民主・共和両党は、台湾の自由と我々の自由のために、台湾と共に立ち上がる。」とギャラガーは語った。また、「11月の米大統領選で誰が選ばれようとも、台湾への支持は続くと確信している」とも述べた。彼はまた、米国が重要物資の中国への依存を減らすために、台湾との自由貿易協定を支持している。 * * *