イチローが残した10の偉大なる記録
マリナーズのイチロー(45)の電撃引退発表の余波が止まらない。日米で28年間プレーしたイチローが残した記録を称える報道が後を絶たず、米のフォーブス誌は、10個の偉大なる記録を紹介した。 同誌は「2004年のフリオ・フランコに次いで開幕でスタメン出場を果たしたメジャー史上2番目の年長選手として、イチローは野球の記録ブックと、やがてはクーパーズタウンに永久に名を残す。数字が絶対のような扱いを受けるこのスポーツにおいて、45歳(のイチロー)は彼の名前とともに注目すべき数字をいくつか残している」とし1から10の数字にまつわる記録にフォーカスした。フォーブス誌が漏らした偉大なるメジャー記録をそこに加えながら紹介したい。 「1」は「イチローの非公式な通算安打数」だ。 「スズキはシアトルに2000年11月に移籍する前に日本のパ・リーグのオリックス・ブルーウェーブで1278安打を9シーズンで放った。彼のプロ通算安打数は(メジャーでの3089安打とプラスした)並ぶもののいない4367安打となる」とし、ピート・ローズが1963年から1986年にわたって記録したメジャー通算4256本と比較した。メジャーでは日米合算記録は非公式とされている。同誌は加えなかったが、1位と言えば、2004年にジョージ・シスラーの持つ257安打を84年ぶりに更新し262本にしたメジャーシーズン最多安打記録だろう。 「2」は「メジャーで新人王とMVPを同年に受賞した選手の数」。イチローはルーキーイヤーとなる2001年に打率.350で首位打者、242安打で最多安打、56盗塁で盗塁王を獲得し、新人王とMVPに同時に選出された。この同時受賞は1975年のフレッド・リンとイチローの2人しかいない。また「2」と言えば、2003年5月25日のツインズ戦で5回裏にやってのけた外野手としての1イニング2補殺記録。これはメジャータイ記録だ。 「3」は「イチローがオリックス時代の1992年から2000年までのパ・リーグのMVP獲得回数」だ。イチローは当時の日本最多安打記録となる210安打を記録した1994年から3年連続でMVPを受賞している。 「4」は「ア・リーグ、ナ・リーグの両リーグを通じて1位か2位の高打率だった回数」。イチローが首位打者を獲得したのは2001年と、メジャーのシーズン最多安打記録を更新した2004年の打率.372の2回で、2位につけたのは、2007年の.351、2009年も.352の2回あった。イチローはオリックス時代には7年連続で首位打者を獲得しているが、メジャーでは18年で2度しか首位打者を獲得できていなかった。同誌は書かなかったが「4」と言えば、2004年に作った1試合5安打試合が4回というものがある。これは、ウィリー・キーラー、タイ・カッブ、スタン・ミュージアル、トニー・グウィンに並ぶ記録だ。 「5」は「マリナーズの歴代球団記録数」。イチローは、安打数(2542本)、打率(.322)、打席数(7907打席)、三塁打(79本)、盗塁(438回)の5部門の通算記録(打率は平均)でマリナーズの歴代トップの記録を持っている。