11/20、冥王星が水瓶座に入り、風の時代の“本番”スタート!「自分の才能」をちゃんと知ろうとするだけで人生が変わる【占星術士yujiインタビュー】
今は『シンデレラ』の魔法がとける直前の世界
――それはつまり、これまで信じてきた最適解が壊されるということ? もちろん、11月20日を迎えたからって、劇的な事件が起きるわけではありませんし、世の中がいきなり変わるわけではないでしょう。ただ、たとえるならば僕たちは、『シンデレラ』でいうところの魔法がとける直前、23時59分の世界に立っています。まだ〝アフター〟の世界にはいないけれど、あともどりはできない。魔法がとけたあとの新しい世界でどう生きていくのか、自分たちで正解を模索するしかなくなります。型に添うことで安心して生きてこられた人たちにとって、それは容易なことではないでしょう。だからこそ、自分の才能が何か、可能性がどこに広がっているのか、占星術を通じてヒントを得てほしいと思うんです。僕の経験上、占星術というのは自分を細分化し、深く知っていくのにとても適した術式ですから。
占星術が他の診断と異なる理由
――それは、なぜなのでしょう。 世の中には、〇〇診断みたいな自分を知るための手段が溢れていますが、たいていはセルフチェックによって結果を導き出しますよね。ジャッジするのが自分である以上、エゴの呪縛からは逃れられませんし、結果も「自分はこういう人間だろうな」というイメージに紐づくことになります。でも占星術には、それがない。生まれた日時と場所を入力するだけで、あなたがどういう人間なのか、データで浮かびあがってくる。たとえば財運を示す2ハウスに星がたくさんある人は、財力を高める素質をもっているということ。もし現状、お金がなくて困っているのだとしたら、ひょっとして日々の選択が間違っているのではないか、その星を活かすために何ができるのかを考える、というのが僕の言う「才能を意識して使う」ということなんです。 ――確かに「こうありたい」と願う姿と、実力を発揮できることって、違いますよね。Yujiさんも、もともとデザイナーで身を立てたいと留学までして努力を重ねていたのに、けっきょく鑑定の道が向いているとわかってキャリアを変えた、というお話も本書にありました。 そうですね。ただ今となっては、デザイナーの仕事も鑑定士の仕事も根っこは同じだなと思っていて。デザインの目的には、機能性がいいとか、心が便利になるとか、生活がラクになるとか、いろいろありますが、その対象がモノから人生に置き換わっただけなんですよ。その人が本来持っている素質を引き出して、評価されて認められるためにはどうしたらいいのか、一緒に考える。その人がどうありたいか、僕がどうあってほしいかはさておいて、星の配置によって導き出される客観的なデータに基づいて、新たな視点をとりいれていけたらいいなと思っています。