今後どうなるの…。契約満了間近の欧州日本人(4)大怪我→復活→大怪我…。今季絶望で大ピンチ?
ヨーロッパの23/24シーズンも佳境を迎えており、各クラブはそれぞれの目標に向けラストスパートをかけている。そうした中、早くも今季終了後の去就に関する話題も増えている。とくに契約満了間近の選手の動向は気になるところだ。今回は、今季限りでクラブとの契約が切れる予定の欧州日本人を紹介する。
●中山雄太(ハダースフィールド/イングランド) 生年月日:1997年2月16日 23/24リーグ戦成績:23試合0ゴール2アシスト ハダースフィールド所属の中山雄太は、加入後2シーズン目となる今季もイングランド2部のチャンピオンシップでプレーしている。 中山は柏レイソル時代にCBのポジションで頭角を現し、2019年にエールディヴィジのズヴォレに移籍。オランダという異国の地でも安定したパフォーマンスを続け、2022年に現在プレーするハダースフィールドへ加入した。 しかし、中山に突如試練が訪れる。加入後すぐにスタメンの座を勝ち取り、その年の冬に行われたFIFAワールドカップ・カタール大会への出場も有力視されていた中で、大会直前にアキレス健を断裂してしまう。実戦復帰までに10か月もの時間を要したが、復帰後は怪我以前の輝きを取り戻しスタメン出場を重ねていた。 だが、またも中山に魔の手が襲いかかる。今年3月に行われたリーズ・ユナイテッド戦で左膝内側靱帯を負傷。今季残りの全試合を欠場することとなった。ハダースフィールドとの契約は今夏で切れるため、シーズン終了までの期間が大事であっただけに残念だ。27歳を迎え、より上のクラブへステップアップを図るには正念場となっていた中での怪我は、中山自身にとって二重の意味で痛いものとなっている。